iPhone/iPad/iPod Touchで自宅のサーバマシン内の動画ファイルをストリーミング再生することが出来る秀逸なアプリAirVideo(Free版も有)。3G回線用に再エンコードしながらストリーミングしたり、裏で変換したりとサーバもなかなか便利。アプリもDockのリモコン対応、(iOS 3.1.3以下なら)VIDEO出力も問題なく非常に優秀なソフトです。似たような用途に使えるDLNA対応動画プレイヤーを片っ端から試しましたが、専用プロトコルという違いはあれどAir Videoに勝るアプリはありませんでした。
残念なことにこのサーバソフトは現状MacとWindows向けのものしかリリースされていません。こういう用途こそまさにLinuxの得意とするところ。Air Videoの公式Forumを探してみるとAlphaバージョンながらLinux版も開発が進んでいることがわかったのでインストールしてみました。
- AirVideo Server under Linux [mbirth's Wiki] -- インストール元ネタ。ほぼここにまとまっています。素晴らしい
- 本家FORUM (linux support?) -- 本家フォーラムの関連スレッド
- AVS Linux - Download links & information-- こちらが本家のアナウンス等(9/19追記)
- AirVideo Server Alpha4 -- サーバソフトのjar
- test.properties -- サーバソフトの設定ファイルサンプル
ほとんどmbirthさんのWikiの通りですが、あちらは9.10あたりがベースのようで10.04で微妙に手順が異なる感じなのでメモ。
1. インストール
- UbuntuのソフトウェアソースでMultiverseを有効にする
- stempさんのppaリポジトリを追加(9/19追記)
sudo add-apt-repository ppa:stemp
- java (sun-java6-bin etc)
- 不要なモノも含まれてるかもしれませんが...
sudo apt-get install libmp3lame-dev libfaad-dev libx264-dev faac faad lame mpeg4ip-server git-core pkg-config libfaac-dev libxvidcore4-dev - AirVideoのカスタムバージョンのffmpegのソースコードを入手(2.2.5を落とす)
ダウンロードのページ: Licenses - ソースを展開して、configure + make、インストール
./configure --enable-pthreads --disable-shared --enable-static --enable-gpl --enable-libx264 --enable-libmp3lame --enable-libfaad --disable-decoder=aac --enable-nonfree --enable-postproc --enable-libfaac --enable-libxvid
make
sudo make install - test.propertyを以下のように。
path.ffmpeg = /usr/local/bin/ffmpeg
path.mp4creator = /usr/bin/mp4creator
path.faac = /usr/bin/faac
password =
subtitles.encoding = windows-1250
subtitles.font = Verdana
folders = Movies:/home/<yourname>/Videos,Series:/Volumes/Data/Series
待ち受けポートを変更したい場合にはserver.port = 10101等と追加 - サーバ起動
java -jar AirVideoServerLinux.jar test.properties
これで基本的なインストールは終了。IPアドレスでサーバに繋ぐと視聴できるはずです。
2. avahiを準備してbonjourで検索できるようにする
- /etc/avahi/services/にairvideo.service等という名前で以下の内容のファイルを作成
<?xml version="1.0" standalone='no'?><!--*-nxml-*-->
<!DOCTYPE service-group SYSTEM "avahi-service.dtd">
<service-group>
<name replace-wildcards="yes">%h</name>
<service>
<type>_airvideoserver._tcp</type>
<port>45631</port>
</service>
</service-group>
- avahi再起動
sudo service avahi-daemon restart
3. ブート時に自動起動させる
日本語ファイル名化け対策でenvでLANG指定を入れた方がいいようです。
stop on shutdown
respawn
感想など
追記2: ffmpegにfaac/xvid等を追加してみました
コメント (2)
有益な記事ありがとうございます。
当方でも試してみました。
一点気づいたことがあるのでコメントしておきます。
wikiのconfファイルをそのまま使って自動起動すると
日本語ファイルが表示されませんでした。
env LANG=ja_JP.UTF-8
をコマンドの合間に挟むとうまくいきました事を報告します。
start on runlevel [2345]
stop on shutdown
respawn
exec sudo -H -n -u username env LANG=ja_JP.UTF-8 /usr/bin/java -jar /opt/AirVideoServer/AirVideoServerLinux.jar /opt/AirVideoServer/test.properties
投稿者: wolf125 | 2010年08月13日 13:04
日時: 2010年08月13日 13:04
情報ありがとうございます!
私は日本語のファイル名を使っていないので気づいていませんでした。
記事修正させていただきました。
投稿者: yamap | 2010年08月15日 00:27
日時: 2010年08月15日 00:27