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米国でiPhone等のJailBreakが合法に!?

米国のEFFという民間団体の訴えを米国の著作権局(U.S. Copyright Office)が認め、JailBreakがDCMAの対象外となり合法となったようです!4/1はだいぶ過ぎているし、余りに驚いたのでソースを探してうろうろしたのですがとりあえず以下の記事で。

斜め読みですがEFFのページでが認められたとして上げられているのは

  • 携帯電話でメーカの認めていないソフトウェアを走らせるようOSに改変を行うこと
  • "SIMロック"を解除すること
  • DVDを非商用目的で引用すること
  • その他
ということで、完全にJailBreakが認められるとのこと。Appleがお金を山ほど投じて阻止するだろうからJailBreakの合法化は無理もしくはあと数年はかかるのではないかとは思っていましたが、思ったよりかなり早い印象です。あらためて米国と日本の差を感じた所です。とはいえ、これで日本でもJailBreakやSIMロック解除が合法となるかといえばまた別な話。JailBreakに関しては違法かどうか不勉強で知らないのですが、SIMロックに関しては解除済みの携帯を販売していた業者が商標法、不正競争防止法?違反で捕まったという話がありましたし。(不正競争防止法って逆じゃないかと思うけど...)。
 
個人的にはiPhoneのような携帯電話では(基準が明確ではないとはいえ)Appleの審査を受け、デジタル署名されたソフトのみを走らせる仕組みはやはり安全面から全く不要とは思えません。実際JailBreakされたiPhoneでは容易にVirusやマルウェアをインストールすることが出来ます。例えば"私の母親(祖母)のような"コンピュータリテラシーの低い方も使う携帯電話では何らかの形での安全の担保は必要と思うのです。まあやり方は別として、今後はJailBreak周りの開発も進むでしょうし、脱獄(もう合法ですね笑。新たな呼び名はリミッター解除かな?)する人が増えると今まで以上に違法コピーの"割れ"アプリや改変アプリ、Virusその他の危険なアプリに気を付けねばならないと思います。あなたの"App Store"アプリは本物ですか?みたいな感じ。
 
もしかすると一番喜んでいるのはアンチウィルスソフトの会社なのかもしれません。もっともAnti VirusソフトもJB環境で走る必要があるのでApp Storeでは売れないでしょうけど。そういえばFlashもか笑
 
ということで完全に手放しで喜べませんし、法的に制限できないのならば、Appleが技術的にドラスティックで強固な制限をかけてくるかもしれませんから、いずれにせよいたちごっこは続くと思われます。私自身はJBしていませんが、現状のかなり制限された開発環境ではなく、自由に好きな言語で好きなソフトを書ける可能性というのはエンジニアにとって抗い難い誘惑であるし、ベンダーが絶対提供しないと思われる機能や高度なカスタマイズなど魅力は大きい。(個人的にiPhoneでLinuxやAndroidを走らせるプロジェクトに非常に興味)
 
Appleの対応は如何に? という所です。普通に守りを固めるとは思うのですが、現状のiOSアプリ開発環境の制約が改善されたりすれば万歳です。いっそのこと、仮想環境やchroot環境でリソースや技術的な制限をいくつかつけてApp Store FreeなSand Boxを用意してしまうってのはどうでしょう。そこはAppleは知らんってことで。本体データは一切触れない代わりに、もうrubyでもpythonでもapacheでも好きに入れちゃって、って感じのエリア。制限が緩くなるとJBするモチベーション自体減るわけで。
 
追記:冒頭部分が適当すぎたので間違いを修正しました 
追記2: さっそくAppleが軽く、JBしたら保証は無効と宣いました。まあ当然ですね 

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2010年07月27日 04:12に投稿されたエントリーのページです。

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