モバイルガジェット大好きな私としてはやはりE-mobileのPocket Wifi (D25HW)は使わざるを得ないアイテム。D31HWをゲットしたばかりですがPocket Wifi(ポケットWifi)を入手してみました。
概観など
- 外観 -- 非常にコンパクト。Covia CMR250やPHS300とは一線を画す大きさの違いです。
- 重さ -- バッテリーを内蔵しているので大きさの割に重いとはいえ、軽いです。
- 作り -- まあ普通。スイッチ類などはCMR250よりよい
- バッテリー -- まだ持ちはチェック出来ていません。USBから充電できるのは非常にいいのですが、回線接続中は充電されないという仕様。これはちょっといただけないかもしれません。がUSBからの給電だけで接続でき内蔵バッテリーも消耗しないということでまあ○。
- 速度 -- 後述。
- 価格 -- E-Mobileは買い増しだと非常に高い。他のモバイルルータと比べると、どう考えても普通に2-3万程度だと思うが4万近い。もっと妥当な端末価格にしてください。
- その他 -- とにかくポケットに入れて持ち運べる大きさが素晴らしいです。後、温度がさほど熱くならないのも特筆すべきかもしれません。D31HW+CMR250だとカバンに入れて使うのが少し不安になる位の熱が出ます。
ソフトや設定など
- Windows/Macで使えるとのこと。Snow Leopardでも問題ありませんでした。
- 本体がUSBストレージとして見え、設定ツールやドライバがインストール出来ます。
- 設定は特に迷うことなくわかりやすいと思います
- デフォルトでWEPになっているのでWPA2/PSKに変更
- プライバシーセパレータ(接続端末間の通信禁止機能)をOFFに
- UPnPはONに
デフォルトがWEPの5桁パスワードなのが不安ですので、すぐに変更をお勧めします。最初の印象はまず良好でした。
気になる速度のチェック
次にとても気になる速度のチェックを行ってみました。
場所は都内山手線沿線某所の駅からさほど遠くないビジネスホテル3F。21Mbpsエリア内です。
電波はきっちり3本。PCはMacBook Air 1.8Ghz+Snow Leopard。
何度かテストした結果のうち比較的良いものを選びました。
受信 | 送信 | |
D31HW+CMR250 | 1.6Mbps | 1.5Mbps |
D31HW(USB) | 3.19Mbps | 3.01Mbps |
D25HW(Wifi) | 840kbps | 480kbps |
D25HW(USB) | 2.46Mbps | 2.02Mbps |
ということで、予想されるとおりD31HWのUSB接続が最速。一番遅いのはD25HW(Wifi)で実に4倍近い差がついてしまいました。
個人的にもっとも興味のあるWifi接続での速度差も下りで約2倍、登りは2-4倍近い差となっています。実際使った感じでも体感でわかるほど遅く感じます。
USB接続同士での速度差は通信速度のスペックの差ほどはなく、下りで1.3倍、登りで1.5倍です。使用感もD31HWに比べさほど遅い感じではありません。むしろD31HWの方が21Mbpsのスペックとはほど遠い印象。とはいえ特に複数の接続での通信や負荷をかけたりすると速度差は体感できます。
Wifiルータとしてみると単純にCMR-250はUSB接続の半分程度の落ち込みに対し、D25HWは約1/3とWifiでの速度ダウンが大きいのが印象的です。 残念ながら肝心なWifiルータとしての実力は専用機CMR-250に結構劣るという結果。
ただし、このPocketWifiの面白い点はUSBモデムではなくイーサネットアダプタとして認識される点です。つまりWifiで接続した後でもUSBケーブルでつなぐと、ほとんどそのままダイヤルアップなどを行うことなくUSB経由で高速に通信できてしまうのです。もちろん他のWifi機器からの接続もそのまま継続されますし、ケーブルを抜いても通信継続可能です。
まとめなど
外出先ではWifiで使い、少し落ち着いて使う場合や速度が必要な時にはUSB接続といった感じで運用でカバーする感じでしょうか。PCはUSBでつなぎ、iPhone等はWifiで同時接続というのがいいと思います。複数PCからWifiで回線をがっつりシェアするような用途や高負荷をかける用途には余り向かないかもしれません。
もう少しWifi接続時やルータの性能がアップしてくれれば全く文句なしなのですがねえ。。。