ご存じのとおりWineはLinuxやMac上で動作するWindowsの互換環境で、VMware等の仮想環境と異なり動作するアプリの率は低いものの、動けば仮想環境よりずっと低い負荷で動かすことが出来ます。Windowsのライセンスも必要なく特にメモリ少なめのマシン(私の愛機はMacBook Air)や NetBook等の非力なマシンではうまく動けば重宝するソフトです。
MacにはMacPortsから、Ubuntuにはwine hqから最新に近いバージョンをいれてMetaTrader4等を動かしてみたのでメモ。
- Snow Leopard
- MacPorts 1.8.1
の環境です。
まずはMacPortsが古かったらフルで再インストール
- sudo port deactivate activated
- sudo rm -rf /opt/local
- MacPorts 最新版インストール
- sudo port selfupdate
で、/opt/local/etc/macportsの下のvariants.confに
+universal
を追加。
- sudo port install wine-dev
現時点では1.1.30がパッケージになっているようです。universalではコンパイルの通らないパッケージもあるのでインストールが終わったら元に戻して場合によってmacports.confでx86_64にしてから必要なコマンドを再インストールします。
MetaTrader4を動かす:
- WindowsPCにインストールしたMetaTrader4をProgram Filesからコピー
- 必要そうなDLLとフォントもコピー(WineHQ - MetaTrader 4.xコメント欄参照)
- winecfgのデスクトップ統合タブでフォントの変えれるところを全部MS Gothic等に(Linuxの場合はIPA Gothicなど)
- wine terminal.exeで起動
- ツールバーのアイコンの一部が表示されなかったりウインドウタイトルなどが文字化けしますが一応使えるレベルで動作します
同じくTradeRhythmなんかも動作しました。
MacBook AirはVMwareやParallelsなんかももちろん使えますが、メモリが少なく、熱に弱いマシンなので直ぐに重たくなってしまいます。wineで使う方がかなり軽快に動作します。
同じ手順でUbuntu 9.04上に最新のwineをインストールすることでMT4が使えました。
こちらの方は1.1.31で、アイコンが表示されないなどの不具合はないようです。またIPAフォントが入っていないと文字化けしてしまうようです。EeePC 901に入れてみましたが画面は狭いながらさほど重くもなく普通に使えています。
どうしても日本語が文字化けする方は日本語をあきらめて起動時に"LANG=C wine terminal.exe"とすると文字化けも綺麗になくなります。いうことで、 また一つWindowsが不要になりました。