インテルの技術者二人がFedoraとMoblinをベースにして、Asus EeePCを5秒で起動出来るようなデモを行ったようです。このエンジニアのうち1名はPowerTopの作者。
しかも5秒というのは、デスクトップが起動して使えるようになるまでの時間で、裏でサービスを起動するようなズルはなし。CPUとDiskがアイドルになるまでの時間とのこと。
通常のFerdoraやUbuntuのが起動してGDMが出るまでBootChart読みで45秒前後かかるところを、様々なチューニングを行った結果5秒まで短縮できたとのこと。ざっくり斜め読みですが以下のような感じ。
- ほとんどのユーザが使わないsendmailを止めてssmtpに変える。
- FedoraではSELinuxのツールsetroubleshootdを止める
- Ubuntuではmodprobeに12秒もかかっているのを短縮
- Splash Screenなんていらないので止める
- カーネルをinitrd抜きで全てのモジュールを含めておいて1秒で起動
- USBとSATAデバイスをパラレルに初期化(2.6.28)
- readaheadのためのパッチをカーネルに追加してsReadaheadで先読みをさせる
- xfceを使いgdmなしでユーザセッションを起動
- Xがコンパイラを起動するの止める
- etc
組み込みシステムで行われているようなことも含めていろいろいじってるようですが、5秒で起動するのならサスペンドとかハイバネーションしなくても十分に速いですね。
簡単にちょこちょこっとユーザでいじれるものばかりでは無いので、このレベルまでチューニングするのは結構難しいかもしれませんが、一部はディストリビューションレベルでやれそうですし、ユーザレベルでも取り入れることが出来そうです。
カーネル周りもインストールはinitrdを使ったアリアリのカーネルで行って、後は機種別か種類毎のpre-build kernelを使ったり、認識しているデバイスからカーネルのリコンフィグを自動で行うツールを用意したりすれば実現可能か。リビルドも途中までコンパイルしたものから行うようにすれば時間短縮できるかも。
まだこのディスクイメージとかインストールイメージは公開されていない?ようですが、是非試して見たいものですね。