LinuxやMacOSX上でWindowsとの互換環境を提供してくれるwineが遂に正式リリースとなったようです。開発が始まってからもう15年も経過してるんですね。ここのところは隔週ペースで精力的にリリースをしていましたが、ゴールの見えない開発とも思えそうなソフト。やっとというか一つの節目ですね。おめでとうございます。
何年も前からLinux上でIEやMicrosoft Officeが動作したり、Picasa for LinuxやIBMのホーページビルダー for Linuxのベースとして使われたりと製品レベルでも使用されてきており、国内ではさほど人気がないかもしれませんが、海外ではLinux上で市販ゲームを走らせるためにもよく使われているようです。AppDBを見てもプラチナ、ゴールドともにゲームが多くを占めています。 (というかゲームばっかり^^;)
私は普段あまりゲームをしないのでわからないのですが、国内向けゲームも走るのでは。3Dゲームがどこまで遊べるのかわかりませんが、OS自体の必要スペックはWindowsXPより低い位なのでそれなりに遊べるのではと思います。
基本的にMicrosoftのバイナリやコードを使わずにWindowsのAPIを実現しているWineは考えるだけでも開発は困難を極めるのは目に見えています。現在はだいぶ増えているでしょうが開発を始めた15年前Unix/Linux界隈にはWindowsAPIにも精通している人が相当に不足していたはず。それをここまで持ってこられた開発陣には頭が下がります。
Wineにアプリのインストーラ等や設定ツールを追加した商用のCodeWeaversは私も数年前に寄付がてら購入しました。なんだかんだと結局はVMwareを使っていたのですが、必要性が少なくなるなら大歓迎です。開発メンバーの方々に感謝しつつ。