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UbuntuにXilinx社のFPGA開発ツールをインストールしてみた

Xilinx社のFPGA開発ツールにはLinuxバージョンが用意されており、Redhat Enterprise Linux4/5とSUSE Linux Enterpriseが正式にサポートされています。これをUbuntu 8.04に入れてみたのでメモ。

この開発ツールはハードウェア(FPGA)のデザインツールISEと組み込み開発ツール(Cコンパイラとか)のEDKに分かれており、それぞれ別々にインストールします。ISEにはWebPackというフリー(要登録)のバージョンがあり、32bit版ながら無料で開発を始めることができますが、EDKと組み合わせて使うことはできないようです。ISE,EDKはWindows/Linux/Solarisに対応しており60日間のフリートライアル期間の間試用してみることが出来ます。

これを書いている時点での最新は10.1でSP1で試したのも10.1のSP1です。丁度前後してSP2がリリースされたので、今からインストールするとSP2になります。

まずはUbuntu側のセットアップ。

何となくバージョンが近そうなdb4.2を入れる。

sudo apt-get install libdb4.2
sudo ln -s /usr/lib/libdb-4.2.so /usr/lib/libdb-4.1.so

試してみると元からシステムに入っていた4.6でもいけてるようです。

sudo ln -s /usr/lib/libdb-4.6.so /usr/lib/libdb-4.1.so

後はgmakeをシンボリックリンクで作成

sudo ln -s /usr/bin/make /usr/bin/gmake

続いてISEとEDKのインストール

  1. ISEとEDKを入手
  2. ISEのパッケージを展開
  3. sh setupする
  4. インストーラが起動するので、適当な場所にインストール (ISEDIRとします)
  5. アップデータがある場合には当てる。時間がかかるので事前にDLしておくのがおすすめ
  6. source $ISEDIR/settings32.sh
  7. EDKのパッケージを展開
  8. sh setup
  9. 同じように適当にインストール(EDKDIR)してアップデート
  10. source $EDKDIR/settings32.sh

64bit版の場合はsettings32をsettings64と読み替え。なぜかgccのパスがセットされていない場合には

export PATH=$EDKDIR/gnu/microblaze/lin/bin:$PATH

上のsourceをしている5,9ステップはshell起動毎に毎回必要。 後はiseとタイプすることでISEを起動出来るようになります。EDKでサンプルのコンパイルまでOK。

結構遅いノートPC(Pentium M 1.13Ghz、RAM 1.2GB、HDD 1.8inch)にインストールしたのですが、入れるだけで相当時間を食いました。また動作も結構遅い。ISE>XPS>eclipseとコマンドを起動するたびにがっつり待たされます。EDK(eclipse)だけを使っている分には何とかギリギリという感じです。

今時のノートPCならそこそこいけそうですが、ちょっとまとまったハードのコンパイルを行うには私のノートでは1−2時間はかかりそうです。もっと速いHDD、メモリは2GB以上、CPUも2〜3Ghz位はほしい感じですね。64bit版も入手できるのでこちらの方が少しは速いかもしれません。いずれにせよ(予想されることではありますが)軽量なモバイル向けノートでは厳しいスペックです。

追記:64bit版のhardyでも試して見たところ、無事ソフトのコンパイルまで動作。Athlon64 X2でもさすがに古いノートと違いまずまずな感じです。FPGAのコンパイルもなんとなく動作している模様。残念なのはDualCoreでも片側しか使わないようで、このあたりうまく使って時間のかかるコンパイルを短縮して欲しいですね。その分コンパイル中に別作業をしてもそれなりに使えるのでよしとすることに。

subversionを使うためのsubclipseがインストール出来なくてはまり中。何がおかしいのわからないのですがorg.eclipse.uiがないとかのたまって互換性があるはずの1.0.6のインストールが出来ません。既にバージョン管理はsubversionしか使っていないのでこれは結構困りモノです。事情でまだアップデート出来ないのですが10.1.02では直るのか試していません。

デバッガが使えるかどうかもまだ試していませんが、Linuxで開発出来てしまうのはかなり魅力。XilinxさんにはUbuntu/Debianのサポートをして欲しいのと組み込み関係ではほぼ無視されているmacosx対応版があればかなり欲しいです。個人的にもFPGAの勉強用に評価キットを一つ買おうかな?

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2008年06月26日 02:16に投稿されたエントリーのページです。

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