ASUSのマザーボードに入ったことで有名になったDeviceVM社の超高速起動のLinux、Splashtopに仮想化が内蔵されるという情報。BIOS ROMから直接起動されて、数秒でデスクトップが起動するというSplashtopですが、仮想化との相性は結構いいのではないでしょうか。
今回発表されている仮想化機能を内蔵するというのは非常に面白い機能のように見えます。普通にOSを走らせて、そこで仮想化を走らせるのと比べ起動も速くユーザからはとてもシームレスに使えそうです。起動すればホットキーでSplashtopとそこで動いているOS(例えばWindowsなど)を切り替えることが出来るとのこと。私のように常時複数のOSが欲しい人にはVMware等よりいい感じがします。
リンク先にはデモの動画がありますが、なかなかインパクトがあります。普通にBIOS画面が出るかのように10秒足らずで簡易ではありますがデスクトップが起動しブラウザを起動して普通にWebを見ている、その裏でWindowsXPが起動していく様が見られます。是非見てみてください。
既に2コアのCPUは標準的ですが、さらに3コア、4コア以上になってくると2OS以上起動していてもCPU性能的には気にするほどの負荷ではなさそうです。特にHDDアクセスの遅さが仮想化の脚を引っ張りますが、ROM起動ということでSplashtopではそれも問題ではなさそうです。メモリも安価に大容量なものが手に入るのでこちらも制限とはならなさそうです。
まだASUSのハイエンドで高価なマザーボードにしか採用されていないようですが、ノートPCなんかとの相性もとても良さそうです。今後発売されるASUSの少し安価なMBの一部にはBIOS ROMに入っているのではなくUSBメモリにインストールできるタイプのExpress Gate Liteが付属するようで、10秒起動とは行かないでしょうが、お試ししやすくなりそうです。
またCESで発表されたものではメッセンジャーのpidgenやLinDVDなんかも入っていたようですし、アプリの充実も素晴らしい。普段PCでWebメインな人だと、なんにもOSをインストールしなくても(HDDすらなくても)、せいぜいUSBスティックをさしておく程度でほとんどの用は足りるようになるかも知れませんね。