なんとわずか一秒でLinuxを起動できるBIOSの話。といっても組み込み向け、医療向けの特殊なBIOSのようですが、x86ベースのマシンで動作するのがミソか。
このメーカは多くのカスタム項目を備えたBIOSを提供してくれ、超高速に起動できるシステムが構築できるとのこと。もちろん一般のデスクトップではなく、医療機器という高速起動が望まれる機器用なのですが、記事を読む限りBIOSの動作をかなりチューニングできるためASUSのSplashTopなんかのように超高速起動なデスクトップも実現可能かもしれませんね。HDDやグラフィックカードなどの初期化時間やPOSTについて言及があり、遅いハードの初期化中にPOSTとかいろいろやってしまうという感じの説明があります。それにしても一秒は早いですね。組込みシステムとかのROM起動システムでもパワーオンから測って一秒は普通無理ですし。
仕事柄ロジアナやデジタルオシロ等の計測機器を使ったりもしますが、現在はWindowsベースのものが多く起動に数分程度かかったりします。こういった超高速起動なLinuxベースの機器ならとてもいいかもしれません。
デスクトップでも高速なFlashメモリがPCに入っていれば、そのマシンに必要なドライバやモジュール、プログラムの一部を含むコンパクトなkernelやinitrdだけを自動で作って入おいて、HDDやグラフィックドライバ、ネットワーク、USBなんていうのは全て並列に初期化すれば高速な起動が可能か。そういえばASUS EEE PCにはEFI領域がありBIOSの初期化を最小限にして高速な起動が出来るようです。Boot BoostをBIOSでEnableにするといきなりOS起動がはじまる感じです。Linuxに入れ換えたらどうやって使うのか調べてみようかと思いつつ。