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Ubuntu LinuxをWindowsからシームレスに使えるandLinux

coLinuxをベースにUbuntu 7.10の環境をWindowsから使えるようにしたディストリビューションandLinuxをインストールしてみました。

大きな特徴は

  • "シームレス" に使えるという点
    つまりLinuxのGUIアプリがそのままWindowsデスクトップの上でネイティブなアプリのように使えます。

  • ほぼフルセットのUbuntu Linuxが使える点
    cygwinやmingwと異なり、デスクトップLinuxとして非常に使いやすく普及しているUbuntuベースのLinuxがそのまま動作するので、普通にapt-getでアプリをインストール出来、情報にも困りません。

  • coLinuxをベースにしているので比較的軽い
    coLinuxはWindows上で動作できるように改変したLinuxカーネルでこれをベースにしているため比較的軽く、消費リソース、Windowsとの親和性などの点でエミュレータより有利です。Linuxをサービスの一つとして実行することも出来ます。
    (反面どうしてもLinuxカーネルが少し古いバージョンになってしまいますが)

  • インストールが簡単
    インストーラで普通のWindowsのアプリと同じような感覚でLinuxがインストールできます。

このシームレス動作はかなり快適で、LinuxアプリがWindowsアプリであるかのように動作します。やはりエミュレータのような個別のウィンドウ内で動作するモノと比べると使い勝手がずいぶん違いますし、cygwinのような中途半端感もありません。

 これならばノートPCや種々の理由でベースのOSをWindowsから変更できない不幸な状況においても、それほどの違和感なく、かつ多くのディスクや性能を犠牲にしないでもLinuxを使うことが出来ます。Linuxに興味はあるが、Windowsしか使ったことがない人でも使えるかもしれません。

性能の面は最近ではマルチコアで2-4GBメモリなPCを使っている人も多いと思いますので、仮想化やマルチOSは以前ほど負担にはならなくなってきました。とはいえ、やはり他のOSを走らせるというのはヘビーなタスクに含まれるため軽いに越したことはありません。

また普段使いのアプリも含め、開発ツールなど多数のオープンソースなソフトがあり、比較的安全にかつ入手しやすいのも大きな利点です。正直Windowsのようにあちらこちらの良くわからないサイトからダウンロードしてアップデートに気をつけるなんて最近では面倒になってます。Linuxはその点比較的安全かつ安心です。

いいことだけではなく、今のandLinuxには問題もあり、残念ながらちょこっといじっただけではandLinuxで日本語の入力が出来ませんでした。 設定をちゃんとすればいけそうな気もします。また私の環境ではファイル共有の設定がデフォルトではうまくいきませんでした。

またログインユーザのデフォルトがrootなのがかなり気になるところです。Linuxのrootは何でも出来てしまうので、Ubuntu等ではrootユーザ自体ではログインできないようになっていたりします。

ということで、現状としては日本人向けにはやはり開発者の方向けかサーバを立ち上げたりといった用途になってしまうかもしれませんが、整備が進めばとてもいいかもしれません。

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2008年02月24日 01:38に投稿されたエントリーのページです。

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