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Linuxハンドヘルド向けPIMのPimlicoを入れてみた

Linuxハンドヘルド的デバイスはASUS EEE PCやNokia N810/N800から携帯電話までそこそこ幅広いスケールで増えていていい感じですが、海外では結構Nokia Nシリーズが日本で言うリナザウ(Linux Zaurus)的な標準プラットフォームとしてモバイル向けソフトのテストベッドによく使われているようです。(先日もPalmがGarnetのエミュレータを発表していましたよね)

この手の小さなデバイスにも仮想化の並が来ていたり、いろいろ面白そうな動きが活発になってきています。少し前のLinuxラッシュの時もデバイス向けのソフトが出たり消えたりしていましたが、ここ最近のものは大手企業がバックアップしているものも少なくなく、地に足が着いて現実的な選択肢となりつつあるのがいい感じです。で、ちょっと興味を引かれたPoky Linux辺りをのぞいていたらたどり着いたPimlicoが面白そうなのでメモ。

 名前からてっきりpalmのMust HaveなDateBkシリーズで有名な Pimlico Softwareかと思ったのですが、どうやらあまり関係なさそうです。

PimlicoではライトウェイトなPIMソフトスイートで、Contact(住所録)、 Dates(カレンダー・予定帳)、Tasks(todoリスト)、Sync(同期)等がオープンソースで開発されています。実機ではN800、OpenMoko等で動作しているようです。

また、PC向けのリポジトリも公開されており、例えばdebian関連(Ubuntu含む)ならば以下のリポジトリを追加すれば利用することが出来ます。

試しにUbuntu Gutsyに追加して、apt-get update。apt-get install datesで予定帳をインストールして見ました。

拡大縮小で、年-月-週-日のビューが切り替わり、クリックで簡単に予定が追加出来ます。日本語も通るようです。 また外部のカレンダーも取り込むことが出来、Google Calendarのicalを追加してみたところ、リードオンリー且つそれほど見やすくはないものの一応見ることが出来ました。 

かなりシンプルな画面で、 12.1inch,1280x800のノートPCでは少し画面が大きすぎな感があり、小さくして画面の片隅に置いておくなら悪くなさそうです。逆にNシリーズやEEE等のような小さな画面サイズだと全画面表示でもマッチしそうです。 

国内ではかなり前から小さなデバイスが好まれてきましたが、海外でもようやく携帯では足らない、(従来の)ノートPCでは重いという層向けの製品が増えつつあるのがとてもうれしいです。日本メーカこそこういったハードを得意としていると思うのですが、PalmもLinuxもほぼ壊滅状態。ASUS EEE PCもWindows XPですし。

海外の人口が増えると圧倒的にソフトウェアの質も量も上がってきます。 今の動きがこのまま続くとこの辺りの小さなPCからブレークが進む感じですね。このPimlicoもそういう意味でなかなか楽しげで有望なのでは。

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2008年02月10日 01:29に投稿されたエントリーのページです。

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