AccessがALPプラットフォーム向けの開発ツール一式を公開したようです。
記事にリストされている特長をかいつまむと
- eclipseベースの開発ツール
- Grade3ベースのGtk+向けUIツール
- ALPシミュレータ、デバッガ
- gccなどのツールチェイン
- ライブラリ
- APIドキュメンテーション
なんかが用意されているようです。
既に複数の開発会社が使って開発を行っており、Samsungが開発中の携帯のプラットフォームとして使われ、イギリスのOrangeという携帯会社で採用されるとのこと。
やはり一番興味シンシンなところは、 開発キットにはGarnetOS(PalmOS)互換キットが含まれていて、従来のPalmOS向けアプリケーションが動作する点。PC上で互換性確認なんかもできるようです。少し時代遅れになりつつあるとはいえ、豊富で使いやすいPalmのアプリが走るのは素晴らしい。
私も数年にわたりPalmを愛用していましたが、未だにPalmを超えるPIMには出会っていません。が、世界的に見てもこの進歩の激しい業界で数年に及ぶディレイ。商業的にはすっかりNokiaとMicrosoftに置いてけぼりを食らってますね。Palmのアプリは小さく使いやすく軽量ですが、反面独自フォーマットのデータであったり、アプリの制限のため巨大なデータや他のシステムとの相互運用を行うようなソフトを動かしにくいという欠点がありました。まさにWMと逆ですね。ALPで改善されるとは思いますが、やはり遅きに失した感が。
小型デバイスが好まれる土壌があると思われる日本ではPalm自体は完全撤退。ALP採用のデバイスが自由にソフト開発可能な形で国内販売される可能性は極めて低そうで少し気がそがれます。
気を取り直して、開発キットは以下から入手可能。時間がかかりそうなので今日はパス。
ALP Native開発のキックスタートページを見ると
- ADNに参加
- Ubuntuをインストール
- 開発キットをインストール
- アプリを書いて
- シミュレータで動かす
- ...
等とあり現時点ではLinuxベースでの開発が主となっているのがなかなかよさげです。これを見る限りLinuxのデベロッパーにかなり使ってもらいたそうです。 どうせならVMwareのVMに一そろい入れたのを用意すればWindowsなデベロッパにもDeployしやすくていいかも。
とかいいつつ、今月最終週にあると思われるiPhoneのSDKが気になって仕方がないところです。