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チップを光でつないで高速化なIBMの研究

IBMの研究者が複数のCPUを光でつないで通信を100倍高速化する技術を開発したらしい話。面白そうなのでメモ。

これはシリコン上にnanophotonicなる技術を用いて、現状は数センチ程度ながら光の伝送路を作れるという話で速度100倍、消費電力1/10だそうです。

チラ読みですが、この光通信は主にCHIP間の接続に使うとのこと。確かにスパコンのみならず、現在のPCでもバスというかデータの伝送路は結構ボトルネック。最近では高速伝送はシリアル伝送が主流ですが、光通信とは結構相性が良さそう。

データ伝送の性能向上は現状、高クロックで送る、多数のビットを同時に送る、並列で送るという以外に方法がないですよね。シリアル伝送のクロックも既に数Ghz。どれくらいのヘッドルームがあるのかわかりませんが、いずれ頭打ちになるのは目に見えてます。

今のまま頑張っても100倍程度でしょうか?ちなみにPCI ExpressでもAMDのHTでも結局複数レーンを使ってさらに高速化しますよね。光であっさり100倍とか言われたら、この技術がさらに進歩すれば凄いCPUが作れそうで楽しみです。特にスパコンなんかのような多数のコアを使う用途にはかなり良さそうです。

身近なところで考えるとPCでも多コアのキャッシュ間通信やAMD HTのようなコンポーネント間通信でしょうか。ただデスクトップでは現状のCPUでもコア数は2コア、4コアもあれば通常のデスクトップ用途では十分な気がしますし、ペリフェラルの数もたかが知れてます。

なんだかメニーコアとか楽しそうではありますが、実際問題活用するソフトって余りないような気もしますし。でもJava, .Net, LLVMなんていうのが、多コアに最適化されると面白そうです。バックグラウンドでGCなんてのはもちろんJITやオプティマイザを実行するとか。(もうあるのかな?)

関係ないですが、LLVMの議論をみてふと、最近のCPUはC言語あたりで効率よく動作するようになっていますが、もっとLinuxカーネルに最適化とかブラウザ向けに最適化されたCPUとかアクセラレータなんて出来たらへぼいCPUでもそこそこ使えるPCが出来ないかなあ。

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2007年12月07日 01:44に投稿されたエントリーのページです。

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