スタンフォード大学の研究でシリコンナノチューブなるモノを使ってLi-ionバッテリーの容量を10倍に増やせるものが開発されているとのこと。ちょっと気になってみていたニュースなのですが、何故か日本では余り話題になってない感じ。 気づいたらやたらdiggされているようなのでメモ。
- Silicon Nanowires Boost Li-ion For 20-hour Notebooks | Tom's Hardware
- Researchers Extend Lithium Ion Battery Life 10X | EcoGeek | December, Written, Technology, Battery, Batteries
あんまり詳しくないので理屈はわかりませんが、電極をカーボンからシリコンのものに変えることでより高い容量のリチウムイオンバッテリーが出来るとのこと。
現行の10倍もの容量になるということで、Tom's Hardwareでは20時間とか書いてありますが、パナソニック等の日本メーカなら80〜100時間以上もバッテリーが持つNotePCを作れることになります。80時間といえば丸一週間は充電無しでいける計算。携帯電話も一日中話していても大丈夫な容量になります。これはかなり革新的な話ではないでしょうか。
携帯やノートPC以外にも家庭用の太陽電池からの充電や車載電池などいろいろな用途がありそうです。ちなみに先日1W/$1の価格で生産出来るという太陽電池が発表されていましたが、組み合わせれば一般家庭の電力の大半をそう多くない出費とスペースでまかなうことが出来そう。
あとは値段と安全性の問題。特に最近バッテリーの発火・爆発事故の話題が多くあります。今の10倍ものエネルギーをためることが出来るということは、10倍破壊力があるということでしょうか?単純な話ではないとは思いますが、もしそうなら小型の爆弾ですね。特に家庭用、車載用などの大容量なものは破壊的かも。
スタートレック(当時宇宙大作戦)でカーク船長とスポックがフェイザーガンのバッテリーを小型の爆弾に改造して難を逃れるエピソードがあったのですが(歳がバレる...一応再放送で見たといっときます)、そう遠くない将来本当になるかもしれませんね。航空機へのバッテリー付機器の持込禁止とか。