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TIのDSP用コンパイラがLinux/オープンソースに開放らしい

TIのDSP(DM320c54x)向けのLinux向けC/C++ツールチェインがオープンソースのプロジェクト向けにフリーで使えるようになったらしいです。まあ組込み向けの話なので余り関係ないと思う方が多そうですが、最近ではPDA(N8xx, N7xx)や携帯電話でも使われているので意外に身近です。

もともとDSP向けの開発ツールはCCS(Code Composer Studio)という有償なモノ。Linuxや外部のツールとの連携もさほどオープンではありませんでした。

OMAPはNokiaのN810や各種携帯電話、セットトップボックスなんかに採用されているなど、結構ポピュラーなCPUで、ARMコアとDSPコアが1チップに納まった優れもののCPU/DSPです。オープンな開発環境についてはgccのDSPポートはかなり古くに止まったまま。ARM部分のソフト以外は開発するのに実質無理でした。(というか仕事でライセンスありのものしか使ったことがないのであんまり知らなかったというのが本音)

今回これがオープンなプロジェクト向けにLinux向けのコンパイラが公開になりました。内容としてはリンカーやアセンブラを含むコンパイラ一式。JTAGデバッガ向けのソフトやGUIは含まれないようです。

c54x DSPはクロックからするとかなり整数演算パワーがあるため、画像や音声のコーデックだけではなく、FFT等の画像処理や、CPUと分散していろいろな処理を行うなど楽しい用途がありそうです。

完全にオープンとはいえないまでも、様々な演算オリエンテッドな用途に使いやすくなりますね。ダウンロードはこちらから(試していませんが)。これをきっかけにして仕事でも使えるようなオープンな関連ツール、他のDSP向けコンパイラや、例えば今まで公に出来なかったインハウスのROM化ツールなどが公開されるようになったりすればうれしいかも知れません。 

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2007年11月17日 23:53に投稿されたエントリーのページです。

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