安価なバルクの266倍速(40MB/S)コンパクトフラッシュ4GBとCF-2.5inch IDE変換アダプタを使って眠っているInterlink XP5220をSSD化してみました。CFは手持ちだったのですが合計1万円くらいです。
InterlinkはCPUがPentium III M 866Mhz, メモリ386MBとCPUは少し非力で、メモリも小さめです。CFの容量は4GBなのでAsus EEE PC相当。ディスプレイは少し大きめですがSisの古いグラフィックチップなので遅いです。
インストールしたのはUbuntu 7.10 Gutsy。インストール後の残り容量は1.5GB程度。SSD化してストレージのシークタイムがほぼ0になったためか体感速度が上がった感じです。スペックから予想される通り、若干遅めながら、反応は機敏に動作し、実用上全く支障はありません。発熱が少し減ったためファンの動作が減り騒音も減った感じです。
バッテリはそもそも少しへたっているため比較にはなりませんが、少しは伸びるはずです。何より動作中に動かしても余り気にならないのがいいところ。ただし、このもどき構成ではCFの固定が甘そうなので連続して衝撃を与えるのはまずそうです。
だいたい予想できた性能ではありますがInterlinkでこれだけ使えるならAsus EEE PCだと外出先で書き物やメールチェック、ウェブが見たいという要求なら十分にこなせそうです。ちなみにAsus EEE PCのスペックはCeleronM 900Mhzと512MBのメインメモリです。
惜しいところは画面サイズ。Interlinkは8.4inchの1024x600ですがEEE PCは7inchで800x480と一回り小さい。ノートPCの代わりにWebを見るにしても、表計算やドキュメントを見るにしてもかなり見難いことは覚悟がいると思います。
出張が多く小さいノートPC好きの私はLibretto、Fiva、Vaio U、Interlinkと使ってきました。全てLinuxかFreeBSDを主に使っていましたがGUIが主体なアプリはやはり苦しいものがあります。またキーボードが小さすぎると肩が凝ります。Interlinkは丁度いい大きさで、慣れれば入力も結構いけますし、画面も狭いながら何とかなります。
ただし、今までこのセグメントのPCはさほど流行った試しがありません。 私も結局落ち着いているのはB5ノートのDell X1です。これは画面がWXGAでキーボードも悪くないので普通にメインマシンとして使えます。
今のところ海外でAsus EEE PCはかなり人気なようですが、持続的に普及するでしょうか?UMPCよりはましとはいえ海外で受ける要素が今ひとつ見えないような気もします。またExcel大好きな日本でこの画面の小さなマシンが果たして普及するでしょうか。話題に乗って買ったはいいけどイマイチなんて評価がついては、このレンジに次が出にくくなってしまいます。
個人的には起動速度がかなり高速のようなので PDA+αとして使うには丁度いいかもしれないとは思いますが、せめて画面がInterlinkと同じくらいのサイズでファンレスならと思います(噂の10インチLCDモデルはいいかも)。結局は使い方なのでマッチした用途をうまくアピール出来ればいいのですが。