iPod Touchのインストール不要なjailbreakをやってみた (blog@browncat.org)

iPhone/iPod Touchに自由にソフトをインストールするための手法、いわゆるjailbreakですが、少し試してみたくなりチェック。複数の方法が存在するようで、最も簡単なのは特定のWebサイトにアクセスしてクリックするだけというもの。ご丁寧に脆弱性もFixしてくれるようです。

とりあえず上の二つを見つけました。安全性などは保証出来かねます。

古く長いインストールの説明を見るとアクセス後Safariが固まるのを待ってリセット、てな具合で相当ウィルス臭いのでインストールにためらうものがありますがiPod touchそのままでは、ちょっと気の利いたWebブラウザがついた大きなiPod。 webアプリだけではとっても5万円もの価値があるとは思えません。やはりその真価はネイティブアプリでこそ生きてくると思われます。

しばらくWebブラウズに使っていたら画面もサイズも使い勝手もいい感じなiPod touchがもっとPDAとして役に立ってくれるなら音楽や動画再生機能なんてなくても結構な気分になってきました。

JailBreakしてみた

で、えいっとやってみました。App SnappにアクセスしInstallをタップすると数分もかからず終了。ホームに追加されているインストーラを起動すると大量のソフトがあります。リストを見るとゲームやユーティリティからPerl、Ruby、 Python、php、tcl、ターミナルソフト、OpenSSH、BSDサブシステム、apacheまであります。かなり多いためサクッとはチェックしきれませんでした。

とりあえず標準カレンダーにアイテムを追加できるようにして、ToDoのアプリを入れてみました。両方とも日本語が扱えるようで少し幸せになれそうです。

公式SDKとアプリの認証

さて、現在は脆弱性をついてroot権限奪取という危険な手法でアプリをインストールしていますが、Appleからネイティブアプリ対応の発表があり、来年2月に公式なSDKが発表されることはご存知の通り。素晴らしい話なのですが、気になるのはJobsがNokiaの認証方法について正しい方向だなどとのたまったとか言う話。

Nokiaの認証プロセスは結構面倒です。私もまだ余り詳しくはありませんが、わかっている範囲で軽く説明すると、この認証は大きくはデベロッパ・小規模な配布のフリーソフト向けの無料な自己署名方式の認証と、有償のデベロッパー登録が必要で、かつアプリごとに認証料を支払う方式の二つに分かれます。有償のものはソフト配布数や使える機能などによってレベル分けされており、アプリ単位に認証料は$20位～数万円となっています。

アップルがどのような認証手順を用意するかわかりませんが、なんらかの保証できる方法を用意するはずです。その場合、もし似たような認証手順となるならば結構制限がきつくなると思われます。このあたりのAppleのさじ加減は来年にならないとわかりませんが、フリーソフトやオープンソースなプログラムの利用がしにくくならないような配慮を是非お願いしたいものです。有償なソフトばかりになってしまったりすると非常に面白くないことになります。

実際日本で発売されているSoftbankの705NKではアプリインストールに関して制限をきつく設定されており、オープンソースやフリーなネイティブソフトのほとんどが動作しない状況となっています。

まあ少なくとも現在の全てがrootな状態ではなくなるのは間違いでしょうし、なくなって欲しいものですが。

やっぱり面白そう

これを書きつつメモ用にテキストエディタを入れると、ファインダーやらBSDサブシステムを芋づる式に入れろといってくるので、毒を食らわばでterm-vt100やrubyなんかもごそっと入れてみました。

ターミナルを起動すると普通にlsとかpsが使えますね。ちっちゃい画面でtopとかが走るのも面白い。ソフトキーボードはまだ慣れていないので余り使い心地がよくありません。出力結果のバックスクロールは指でちょいっと出来ます。BSDサブシステムのシェルはどうやらzshのようです。またruby本体は動いているようですがirbはエラーで起動しませんでした。OpenSSHでもLinuxからさっくり接続できたのでアクセスも万全です。

OpenなNokia N810にもかなり惹かれていますが、iPhone/iPod TouchのUIはやはり秀逸です。なんだかiPhoneをつつく人たちの気持ちがだいぶわかってきたかも。通勤電車や新幹線の中でいじってみようかと思いつつ。