deb系のディストリビューションで配布ファイルをローカルにミラーしておくことで、複数のマシンの更新、ネットワークインストールなどの速度を向上させることが出来ます。そのためのソフトとしてapt-mirrorなどがあります。
そういったソフトの一つapt-cacherはdebパッケージ専用のweb proxyで、更新されたファイルをキャッシュしておくことで、特に複数のUbuntuやdebianマシンの更新の高速化、(試していませんが)ネットワークインストールを高速化することが出来ます。
apt-mirrorのようにプリフェッチしておくには工夫が必要ですが、webベースで扱いやすい所がよさそうです。
ネタはこちらから。Setting Up A Debian Packages Proxy With apt-cacher | HowtoForge - Linux Howtos and Tutorials
インストールは普通にsudo apt-get install apt-cacherとします。
無事インストールが終わったらwebブラウザからhttp://localhost:3142でトップページが表示されます。apache2が入っていれば"http://localhost/apt-cacher"としてもアクセスできます。
- /etc/default/apt-cacherでAUTOSTART=1とすれば自動で起動します
- /etc/apt-cacher/apt-cacher.confが設定ファイルです。
- http://localhost/apt-cacher/reportでレポートが見れます。(設定でgenerate_reports=1)
LAN内のマシンのdebパッケージの参照先/etc/apt/sources.listを以下のように設定します。
- deb http://yourcache.example.com:3142/ftp.jp.debian.org/debian unstable main contrib non-free
- またはdeb http://yourcache.example.com/apt-cacher/ftp.jp.debian.org/...
- もしくは/etc/apt/apt.conf.d/02apt-cacherなどというファイルを作り
Acquire::http::Proxy "http://localhost:3142"
後は普通にapt-get update/upgradeすればOKです。二台目から高速になるはずです。また容量は食いますが、一回このリポジトリを指定してUbuntuをネットワークインストールをすると、多くのパッケージがフェッチされるはず。
当たり前ですが、apt-cacherを走らせているマシンではaptのキャッシュと apt-cacherのキャッシュでファイルが二重になりますのでこまめにapt-get cleanしたほうがいいかもしれません。
小グループ内でのキャッシュ共有、複数台のLinux BoxをLAN内にお持ちの方、ノートPCに何度もインストールしたい方など試してみてはいかがでしょうか。
あとApt-Cacher NGなんていうのもあるようですね。
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