Ubuntu Linux各バージョンの消費電力を調べたなかなか興味深い調査のメモ。
ハードはIBM Thinkpad R52というノートPC。比較対象になっているUbuntuは5.04, 5.10, 6.06.1, 6.10, 7.04, 7.10Betaの6種類。最新の7.10では消費電力を抑えると言われるTicklessカーネルです。
Phoronixのグラフを見ると結構面白い結果で、調査はインストールしたプレーンな状態のLinuxを対象にしており、あまりチューニング等は行っていない状態での比較で、最新の7.10Betaはさほど良い結果ではなく7.04が一番悪い。6.06.1, 6.10あたりが良い結果を出しています。
もちろん搭載されるソフトは年々機能アップしていたりするため、消費電力も増えていっていることは想像に難くありませんが、Ticklessカーネルでもさほど大きな効果は出ていないのでは?と言う結果です。7.04よりは減っているようなので、 全く効果がないという訳ではなさそうです。
Powertopで調べるとデフォルト状態ではticklessでも結構な頻度で起こされているようなので、不要なデバイスを止めたり、オーディオデバイスの自動OFFとか無線LANのパワーダウンを行うなどの積極的な消費電力低減の調整を行った方がいいようです。