以前話題になった画像の重要な特徴を保ったままリサイズしたり出来る画像処理アルゴリズムのGIMPプラグインが出来ているみたいです。話題になった当時はContent Aware Resizeなどと書かれていました。アルゴリズムはシームカービング(seam curving)という名称。このプラグイン名はLiquid Rescale(以前のエントリー)
- Liquid Rescale GIMP plugin: Welcome
- All about Linux: Liquid rescale feature now available as a GIMP plugin
このアルゴリズムは、画像のリサイズ時に、重要な点、特徴のある部分を自動または手動で選び、その部分を出来るだけ保持したまま圧縮伸張できるものです。なにか書くより上のリンク、プロジェクトのページのExampleにある動画を見るほうが早いですね。かなり凄いです。
入手とダウンロード
プロジェクトのページ(一番上のリンク)のdownloadからUbunrtu/Slackware/Windows向けのバイナリとソースコードが入手できます。Ubuntuならダウンロードしてdpkg -i でインストールするだけです。
使ってみた感想など
使い方はメニューのレイヤーから Liquid Rescaleを選びます。ダイアログが出てくるので望みのサイズを入力するとそのサイズにリサイズされます。
ただし、まだバグがあるようで、変形するサイズの一辺が16とか32の倍数でないとプラグインがクラッシュしたりするようです。またリサイズ後にUndoが効かなくなったりしました。
ちなみに変換速度ですがPentiumM Dothan 1.1GhzのUbuntu 7.04のノートPCで1536x2048の画像を横4096にリサイズするのに10分以上かかりました。デモ動画のように、画像をつまんでひょいひょいという訳には行かないようです。
ちょこっといじっただけでは画像の一部を残したり、消したりする方法がわかりませんでした。それっぽい項目はあるのですが...(後あまりこのプラグインに関係ない話なのですがNotePCの縦768pixelではDialogがはみ出てしまったしたので、[システム]->[設定]->[画面の解像度]で表示を90度回転させると使えますね)
追記:使い方のわかりやすそうな記事発見
追記2:なんとweb上で使うことができるそうな
処理結果を見た感想としては、この技法、拡大より縮小に向いているようで、あのデモほどではないにせよ、かなり無茶に縮小してもなんとか見れたりします。変換時間は少しかかりますが十分に楽しめると思います。