MicrosoftのSilverlightはMS版のadobeのFlashといったものでプラグインとしてブラウザ内で動作するもので、Linux版はMSのパートナーのNovelから。Mono ProjectからMoonlightという名称で互換のものが出るようです。
Moonlightはx86版だけではなくx86_64(64bit)でも使え、MicrosoftがSilverlight Mediaコーデックを提供するとのこと。高速な64bit環境でも使えるのはFlashがまだ64bit版を出していないの比べると大きな利点ですね。結構力入っている感じです。
出自はどうあれ、Silverlightの特徴はなかなか面白そうです。Flashと同じようにブラウザ内でプラグインとして動作します。動画の延長で発展してきたFlashと異なり、最初からプログラム実行環境として設計されており、.Net Frameworkベースで、Firefox,IE,Safariをサポートするとのこと。
TechCrunch Japanese アーカイブ » じっくりとSilverlightを理解しよう。本当に大切だから。
このあたりの記事を見る限り、かなり高速に動作し、CLRのサブセット下でC#、Javascript(ECMA 3.0)、VB、Python、Rubyが使えるという。Ruby, Pythonを入れてきたのはなかなかうまい選択で、いかにもオープンな感じを醸し出します。正直pythonやrubyでFlashのようなのが書けるというのはちょっとJavaScriptにうんざり気味な開発者にとても魅力的ではないでしょうか。
なんていうか、いつもながら後出しじゃんけんな感じもしますが、後ろから倦まず物量作戦的に進んでくるMSにはちょっとパワーを感じる所です。
でも、ちょっとこの記事にあるような明るい未来はあまり感じられないのです。Flashにもいえることなんですが、なんだか方向性が間違ってる気がするんですよね。 確かにブラウザ内でインタラクティブな操作が出来るFlashはあちこちで見かけます。今後はぼちぼちとSilverlightも'少しは'増えてくるかもしれません。adobeはデスクトップでも同じものが走るようなAIRなんていうのをリリースしています。
でもほんとに必要なのはメーカ囲い込みのこういう奴ではなく、ブラウザのScriptを拡張していけるようなしくみ等と標準化なんではないんでしょうか。SVGやスクリプタブルな動画等の再生機能と、ブラウザ自体に言語をプラグイン出来るしくみなんかを組み込んでいく感じ。例えば<script type="text/ruby">みたいな。