HandBrakeからForkしたMediaForkをFedora Core6にインストールして試してみました。
HandBrake/MediaForkの紹介
HandBrakeはオープンソースなDVDなどのリッパー・エンコーダソフトで、マルチプラットフォームで動作します。メインのターゲットはMac(GUIあり)ですがLinuxやWindowsでもコマンドラインから使用できます。
MediaForkはHankBrakeをベースにライブラリ更新や機能拡張、バグフィックスなどを行ったもので、先日双方の開発チームが合流し成果をマージしてHandBrakeとして開発を行うようになるとのアナウンスがありました。
- HandBrake オフィシャルサイト
- MediaFork 0.8.0 beta1リリースのアナウンス
- HandBrake 0.8.5b1がリリース。Linuxで試してみた。 (blog@browncat.org)
DVDなどの動画像をリッピング、ffmpeg, xvid, x264などでエンコードしてavi/mp4/oggに変換する機能を持ち、動作に必要な他のライブラリなどを含んでいるため、これだけでXVID, H.264などに安定して高速に変換してくれます。バイナリも配布されていますが64bit CPUをお持ちの方はぜひコンパイルして使ってみてください。32bit版でも結構高速ですがさらに数割くらい高速になるはずです。
コンパイル手順
マージされたHandBrake(0.9.0b1となるらしい)はまだリリースされていないので現時点での最新版であるMediaFork 0.8.0 beta1をFedora Core6 (x86_64)上でコンパイル、テストしてみました。
- ソースのtarballをダウンロード
- 展開
- yum install jam nasm yasm
- export PATH=<MediaFork>/contrib/bin:$PATH
- ./configure && jam
以上で他に必要なソースを全てダウンロードしてコンパイルしてくれます。(ダウンロードに結構時間がかかります) 3,4のイタリックになっている箇所を忘れるとコンパイル中にエラーが出ますのでご注意。
テスト
無事実行ファイルが出来たので試しに一枚DVDをリッピング&エンコードしてみました。
デフォルトパラメータでffmpeg, video 1000kbps, audio 128kbps。追加で日本語字幕あり。実際には数チャプター分しか変換していませんが、出力された動画ファイルは画質も良く問題はなさそうでした。
マシンとOSはAthlon64 3000+/Mem 1G/Fedora Core6(x86_64)で55fps程度。
エンコーダをx264にすると20fps前後でffmpegと比べ2.5~3倍ほど時間がかかるようです。
最後に
先日のEMIのDRMフリー化の話、是非映画にも!と希望します。
リーズナブルな価格でDRMフリーなものがダウンロード出来るなら絶対売れると思うんですが。今のダウンロード販売はDRMバリバリで今ひとつ乗り気になりません。
結局DVDを買ってきて視聴となるのですが、やはりリッピングしておいたほうが何かと便利です。が、一応個人使用に限っているとはいえグレーな行為なので精神衛生上よろしくありません。
映画業界の方、是非よろしくお願いします。甘いかもしれませんが映画が一本数百円くらいで買えたらまともな人はコピーしませんって。。。 それで数倍売れるなら売り上げアップじゃないのかなーと思います。むしろ違法コピーの不法性をもっと宣伝してモラルに訴えるのに金使ったほうがいいんじゃないのかなあ。
※私は基本的に所有しているDVDだけを個人利用のためだけにリッピングしてます。念のため。