英EMIグループが高音質でDRMフリーな音楽をiTunesからダウンロード販売開始とのこと。 販売開始は5月から。iTunesからは256kbpでエンコードされたAACを購入できるようです。価格は一曲$1.29(通常音質DRMありのものは$0.99)
もうすでに各所で報道されており、大きな反響を呼んでいるようですが、この英断にやはりコメントせずにはおられませんでした。
自分はどうだろう?
私は基本的にCDを購入しリッピングして主にiPodで聞いています。違法なものは全く持っていませんし興味もありません。良い音楽に対し対価を支払うことは当然だと思っているからです。
もちろんタダで手に入れることに興味がある人たちはたくさんいることは知っています。しかしこういった人種はプロテクトしてあろうがなかろうが関係ないんですよね。そもそも買う気がほとんどありませんし、せいぜいCDをレンタルしてリッピングしたりする程度か。自分でも共有ソフトで流すなんて普通にやっているようです。要するに客ではないんですよね。
さて、今回の販売が国内で始まったら。。。価格次第でおそらく私は使うでしょうね。
今回配信される音楽の品質はほとんどの人にとってCDと比肩しうると思いますし、アルバム購入での価格がCDとそう大きな違いがなければどちらを選んでも問題なさそうだからです。
実際私はほとんどのリッピングを192kbpsでやっていて音質的に十分と感じています。まして256kbpsなら全く問題ありません。128kbpsでは少し音が変化してしまうように感じますが192kbps以上なら私程度の耳ではまず違いがわからないからです。
問題の価格ですが、アメリカで30%価格UPということで国内では150円の曲が200円程度で買えるならまあ合格でしょうか。アルバム購入は今までのiTunesの価格と同じとか。こっちはリーズナブルに感じます。例の団体がジャマをしないことを祈ります。
今回のサービス開始への期待とか
英EMIのテストによると、高音質DRMフリーなものはDRMありの通常音質なものと比べ10倍売り上げが伸びるそうです。まあ単純にはいかないで しょうが、CD購入と比べ遜色ないものが同程度でダウンロードできるというのは魅力的ですから、ある程度はうなずける結果です。
この販売が成功し、ダウンロード販売が増えて結果的に全体の売り上げが伸びればいいですね。音楽業界が活気付けば結果いい音楽が産まれる可能性が増えるでしょうし。
で、結果的に打撃を受けるのはAmazonのようなオンラインでCD販売を行っているところやCD製造関係のところでしょうか。あとは囲い込みのないフラットな場で勝負しないといけないWindows Media DRMな面子か。(MicrosoftのZuneもDRMフリー化するという噂もあり)
ともあれAppleはDRMがあろうがなかろうがiPodは売れるからいいですが、英EMIには成功してもらい国内でも他の会社にも是非やってもらわないといけません。場末ブログながらエールを送らせていただきます。
ちなみに東芝EMI、DRMなし販売は「検討中」だそうです。ぜひ前向きにお願いしたいものです。