まだ実用には難がありそうなので問題などをメモ。
編集機能に関しては
- Undoが出来ない?
- 色目の問題か少しみずらい
- 相手のカーソルの位置などがわかればうれしい
- その他の編集機能も貧弱
という感じ。基本的な編集機能は使えますが、Emacsなどを置き換えるには少し弱いですね。
あと、インストールや相互運用での問題です。
まずバージョンの問題。
Ubuntu Edgy, Fedora Core6などは0.4系がインストールされますが、Fedora core4などの少し古いディストリビューションだと0.3系になります。ところが0.4系と0.3系とプロトコルに互換性がありません。相互に接続できないのです。下位互換性も上位互換性もないようです。
古いディストリビューションに0.4系を入れるとなるとそれなりに大きめのパッケージをいくつか自分でコンパイルする必要があります。で、仕方がないので0.3系でお試し。
Fedora Core4+GobbyとWindows+0.3バイナリは問題なく通信でき、編集できました。
日本語が入っても問題はないようでした。大きなファイルは編集していませんがLAN内ではそれなりに速く実用的な速度ですね。
次にWindowsへのインストール時の注意。
- gobbyの動作にはgtk, gtkmm必要です。
- gtkmmをインストールするとgtkが入っていないと自動的にインストールしようとしますが、失敗します。先にgtkだけをダウンロードしてインストールする必要があります。
- インストール時に全ユーザ向けに入れるか自分だけに入れるかという選択がありますが”自分だけ”にしたところ、iconvに関するエラーがでます。アンインストールして全ユーザ向けにインストールしなおすと問題なくなりました。
- これは私の環境の問題かもしれませんがWindowsのgobbyをサーバにするのはなぜか失敗しました。
- オフィシャルページ --obby - Trac
次にebbyです。
これはEmacs Lispで実装されたobby(gobbyで使われる通信プロトコル)クライアントでEmacsの中からobbyのサーバ経由で編集できるものです。
- 0.3ベースでの通信は接続は出来るのですが編集の更新がおかしく使えませんでした。
- 0.4.1がインストールされているUbuntuでは0.3には接続すら出来ませんでした。net6 clientに互換性がないためのようです。
というわけで惨敗でした。
ぜひ0.4系の動作も含めて何とかがんばって欲しいですね。
後Eclipseのpluginなどがあったらとてもうれしいですね。
以上、将来とても面白くなりそうですが、現段階では使いどころが限られそう、という結論でした。