既にニュースで報道されていますが、Wall Street Journal主催のカリフォルニアで行われている第5回 D:All Things Digital カンファレンスでPalmの新製品 Palm Foleoが発表になりました。
途中までリアルタイムでカンファレンスを追っていたのですが、眠くて寝ちゃいました。
- Palm - Products - Mobile Companion
- Palm Foleo 実機ギャラリー - Engadget Japanese
- D: Notebook - WSJ.com : Palm's Don't-Call-It-A-Notebook Notebook
一応スペックその他を列記すると、
Palm Foleoはスマートフォンコンパニオン。Treoなどのスマートフォンとbluetoothとwifiで容易に同期でき、スマートフォンで受信したメールやドキュメントを読み書きするための製品。スペックとしては10inch スクリーンとフルサイズキーボード。HDDはなくフラッシュ搭載。 独立したコンピュータとして動作可能。重量は2.5ポンド(1.13kg)。バッテリーは5時間。夏にUSで発売で$100リベート後の価格で$499を予定。
ソフトウェアはLinuxベースでDataVisとOpera搭載。"instant-on"機能でブートを待たずに即座に使用可能になる。Word/Excel/PowerPointの編集とPDFの閲覧が出来、全てのアプリケーションが全画面で動作する。切り替えは高速。ビデオ再生機能は現段階ではなし。TreoとWindows Mobileをサポートする。RIMとiPhoneもサポートしたい。
今までの製品との違いとしては、Foleoは携帯の通信を介して、ではなく、あくまで携帯の中のメールやデータを扱うものという点のようです。ただ今のところスケジュールや他のデータは扱えず、主眼はメールと文書だそうです。また光外部記憶装置はなくノートPCを置き換えるものでもないとのこと。 NotePC>Foleo>SmartPhone/PDAというあたりを狙った感じでしょうか。
ねらい目としてはなかなか面白いと思うのです。値段も悪くない。高機能になったスマートフォンですが、やはり小さい画面とキーボードではやれることは限られてます。直接スマートフォンの中のデータを扱えるようなものは確かに余り見あたらなかったかも。(知らないだけかもですが)
当初、Foleoの写真とスペックを見たとき普通のノートPCでいいのでは。。。?こんなものいらないのでは?と思いました。海外での紹介記事もノートPCじゃないの?という反応があります。でも良く考えると、スマートフォンの機能を拡張するだけではなくノートPCの置き換えとして考えたらどうでしょう。
今のノートPCでは何かしようとしても、起動までに時間がかかります。ソフトの起動もいれると結構待たされるわけですが、これが"instant on"で即使えるようになる。外出先で行うような、メモを取る、文書を読み書き、プレゼンする、webを見る、メールするなどの限られた用途を考えると。。。サイズと重量を除いて、このFoleo意外に魅力的に見えてきました。
日本で売り出すなら、もう少しダイエットが必要ですね。サイズを一回り小ぶりにして重量も1/2~2/3に減らせばかなり購買層が広がるんじゃないでしょうか。
Palmには紙の手帳を置き換えるという明確なコンセプトがあり、高速起動と優れた操作感で機能制限はむしろ有効でした。最初Palmを見たときにはこんなへぼいもん何に使うんだよ。と思ったものです。
正直今回のFoleoはそこまでドカンと売れそうなものではなさそうですが、UMPCよりもっと実務向けな選択肢としてありなのかもしれません。