LinuxディストリビューションのUbuntu 7.04 Feisty Fawnがリリースされました!
今回は半年毎に行うという公約をきっちり守る形でスケジュール通りのリリースです。
各所に書かれるとは思いますが今回のリリースの特徴をリリースノートからざくっと訳すと
- Windowsからの移行ツール
- IE/Firefoxのブックマークや壁紙、AOL/YAHOO IMのコンタクトリストなどのimport
- 簡単なマルチメディアセットアップ
- Ubuntu本体に含まれないコーデックなどを自動でセットアップでき映像や音楽を楽しめる
- Avahiを使った簡単なネットワーク共有
- 自動で無線ネットワークや音楽共有、プリンタなどを使うことが出来る
- 最新のオープンソースソフト
- Linux 2.6.20 kernel
- GNOME 2.18
- KVM,Xenなどの仮想化機能
- その他
- Canonical、Ubuntu Linux「Feisty Fawn」をリリース - CNET Japan
- スラッシュドット ジャパン | Ubuntu 7.04 ''Feisty Fawn'' リリース
他にもrubyが1.85ベースになっていたり(praggerのインストールが楽)、apacheやphp,mysqlなど全体的にパッケージが新しくなっています。
また長期サポート版6.06のままで、年内には出ない、来年とのこと。
Redhat/Fedora Linuxのデスクトップ/ワークステーションユーザの方へ
日本ではRedhat Linux/Fedora Coreがやはりメインで使われていると思いますが、Ubuntuは使ったことがないけれど最近話題になっているので気になっている方も多いのではないでしょうか。
debianは良さそうだけど堅い、リリースが遅いというイメージがありますし、特に仕事では少なくとも私の周りでは余り見かけません。
rpm系に慣れているからなあ・・・ということもあると思います。
実際私もずっとRedhat系を使っていたのですが、なんとなくUbuntuを使い出しました。
まだdebパッケージを作れるほどには慣れていませんが、かなり満足して使っています。
- フォントがきれい
- 比較的軽い。
- パッケージングが割とまとまっていてディスク使用量が少ない
- 追加で入れるのも簡単(emacs除く^^;)
- 海外で活発なのでポートされたパッケージや情報も(少し不安定ながら)結構多い
- パッケージ管理のaptitudeがyumよりずっと軽い
- Fedora Coreは人柱ディストリビューションなのでガンガンアップデートして落ち着かない
- Ubuntuは半年毎のリリースも安定してきている
- javaも使える
- マルチメディアも楽
今後は日本でも情報がどんどん増えていきそうです。海外での話題や盛り上がりも大きいですし、少なくともここしばらくは安心して使えそうです。
まだ使ったことがない方は、いい機会ですので是非お試しください。
サーバ用途にはもう少しかも
Ubuntuサーバ版の利点は
- 初期インストールではほとんど何も入らないので容量が少ない(<1GB)
- したがって軽い
- 仮想化
マイナスな点は
- webアプリなども多いが、古いパッケージが多い。日本語版がない
- プロジェクトがデスクトップにフォーカス中
結局ほとんど自分で入れて設定となります。それならば別にUbuntuでという理由もありません。最近力を入れだした感じなので、プロジェクトが安定してサーバに注力出来るようになったらと思います。
私のサーバでは実験用のサブサーバにUbuntuを入れる予定で、本運用はCentOS5と考えています。
ダウンロード
毎回ですが、Ubuntuのサーバは結構重く、特にリリース直後はかなり遅くなります。結局bittorrentを使うのですがプロバイダの規制に引っかかるとこちらも遅くなります。ダウンロードはCD一枚だけなのに。。。
20日に日本語版デスクトップCDのi386版もUbuntu Japanからリリースされました。お疲れさまです。ダウンロードはやはりtorrentの方が速いようです。
ちなみに、リリース日は数日違いますがCentOSとUbuntuのtorrent(i386 en)のシード数を見ると、UbuntuのDL数の方が約4倍程度多いようです。
インストール
Ubuntu 7.04 Feisty Fawnをアップグレード&vmwareへインストール (blog@browncat.org)
6.10からのアップグレードをしたのと、新規にvmwareにインストールしてみました。