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噂のデバイスのiPadを発売日にゲットしまして週末はほぼこれで遊んでおりました。なかなか楽しいデバイスですね。数日使った感想を。

入手前は単に大きなiPhoneと思っていましたが、画面が大きくなるだけで全く別ものになっていますね。あちこちで触れられていますが、非常に長持ちのバッテリー、起動の速さ、まあまあ広い画面で閲覧性が高く、Safariの実用度が劇的に上がったためwebみるだけ等のちょっとした用途ならPCを使うのが億劫になる位です。FlashやMediaPlayer向けの動画なんかは見ることができませんが、こういうのは時間が解決してくれるでしょう。

仕事に使えるかどうかというと、メールはまあまあ。残念なのはNumbersやPagesで、モバイルバージョンと思えばそれなりに良く出来ていると思いますが、やはりデスクトップ版のサブセットで互換性に問題があります。外付けキーボードがあればましですが、タッチパネルとスクリーンキーボードだけでは辛いものがあります。これでバリバリ仕事というのは少し難があるかもしれません。

テキストの入力デバイスとしては微妙です。画面サイズ的になんとか使えそうですが日本語入力が変換効率も使い勝手もかなり残念な感じです。ちょろちょろ出てくる予測変換候補が鬱陶しすぎ、変換効率も悪すぎです。スクリーンキーボードだけメモ程度ならいいですがあまり長文は書きたくない感じです。が、外部キーボードを接続すればカーソルキーが使えるのが大きく(変換を除いて)ネットブックより快適かもしれません。

本題というか、やはりこのデバイスはweb、ゲームも含めたメディアの再生装置という位置づけが一番近いと思います。動画に関しては優秀。映画、Youtube、トレイラー等を普通に視聴できます。

残念なのは書籍、雑誌、コミック。リーダーとして不満はさほどあるわけではありません。ソフトにもよりますが速度も速く容量も十分で、解像度もまずまず。フリーのものやPDFなどについてはかなり優秀でしょう。が、購入して入手しようと考えるとmpegやaac等という動画、音声に対応するような標準フォーマットがまだ固まっていないこと、DRMの絡みもありいくつもの会社(グループ)が参入し、混戦模様です。またか、と誰もがウンザリではないでしょうか。音楽であれば自分でCDからRippingするのも楽ですし、iTunesでもCDと同程度の価格で簡単に購入できますが、本となるとかなり敷居が高い。

例えば新聞に関していえばインタラクティブで自由に行き来出来、興味のある記事だけを読むことが出来、Google等を通じて関連情報を探したり複数のソースを調べることが出来るオンラインニュースに比べてただスキャンしただけのような紙面ではビハインドがかなり大きい。知見の高いプロの編集者や執筆者の方の意見や社説などの価値は重要だとは思いますが、そのあり方は形を変えざるを得ないのではと強く思います。

書籍やコミックは各社で共通のフォーマットを使い、DRMも共通にして、一度購入すれば(制限はあっても)オフラインで複数のデバイス(5台位?)で読めること。検索が出来ること。価格は紙のものより安め。DRMやフォーマットの存続の担保など。デジタルデータの利点を生かして現在は絶版になっている名著、雑誌バックナンバーの復刻を非常に望みます。

素人考えではありますが、広告も適度に入れることができるかもしれませんし、出版社にとっても損益分岐が下がるのでより多様な本を出すことが出来るのでは？雑誌なんかは記事毎にバラ売りでもいいかもしれません。全部バラバラに買えてまとめたら一冊分位の価格とか、連載記事を通しで買える様にするとか。

既に電子データ化されている書籍は比較的楽でしょうし、スキャンが必要なものも一回データ化してしまえば倉庫もいらないし、ものによってはボランティアに入力とかチェックをしてもらえるかもしれません。なにより寝かしているよりお金になると思うのですが。

個人的に今はなきbit誌のバックナンバーなんか読みたいですねー。共立出版さんお願いします。

ということで、今回はiPad+Apple Wireless Keyboardで書いています。MTのWYSIWYGに問題があり整形が出来ないという問題はあったのですが、入力環境的にはまずまず。ただ...日本語入力変換がアホすぎるので一刻も早く改善&ATOKを使える様にして下さい。お願いします。Appleさん、JustSystemさん。