いままでVMwareをずっと使ってきたのですがVirtualBox 3の機能アップが著しいっぽいのでUbuntu 9.04マシンにインストールしてみたのでメモ。
PCの構成は自作機でマザーボードはAsus M3A78 EMH HDMIにPhoenom II 905e、DDR2が4GB、HDDは複数台という構成。ファイルサーバ兼エンコードサーバ兼Linuxデスクトップマシンです。Ubuntuは9.04の64bitバージョン。
Ubuntuではvirtualbox-oseというOpenSourceEditionのバージョンがリポジトリに含まれていますが、だいたいオープンソースのモノよりそうでないモノの方が新しいし機能追加があるのでそっちを使ってみます。
インストール手順
- リポジトリが用意されているので追加(http://www.virtualbox.org/wiki/Linux_Downloads)
/etc/apt/sources.listに
deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian jaunty non-free
を追加
以下のコマンドでキーを追加
wget -q http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian/sun_vbox.asc -O- | sudo apt-key add - - apt-get install virtualbox-3.0 でインストールする
- dkmsパッケージもインストールが必要かもしれません
- VirtualBoxで起動
- なんかおかしいときは/etc/init.d/vboxdrv setupする
- ネットワークはbridgeの方が安定しているっぽい
- Guestをインストール
RDPプロトコルでの接続
少なくともXP Pro相手だとVNCよりだいぶ高速なRDPを使うことにします。これだと大きな声では言えませんがHomeでも使えるのでかなり便利です。
- ゲストの設定でremote接続をONにする
- ポートはそのまま
- 認証はnull。(セキュリティ的に問題ありそうですが)
- MacのRDPクライアント(MS謹製のRemote Desktop Connection)で使ってみた
追記:Linux BoxにリモートからログインしてVirtualBoxを使うには以下のコマンドで。
- VBoxManage startvm "Windows XP" --type vdrp
- VBoxManage controlvm "Windows XP" poweroff
マルチプロセッサ
マルチプロセッサにも対応しているようなので2CPUほど当ててみます。無駄にQuadなLinuxサーバなのですがconservativeでも余裕で使えるぽいです。
- ゲストの設定のProcessorsでコア数を適当にいじる。仮想的に32CPUまでいけるっぽいです。
- 実際に複数プロセッサが使われているのかは未検証
問題
- 最初vmware fusionで使っているVMをコピーして使おうとしたのですが、起動途中でブルーバックで使えませんでした。
- RDPでつないでいるとメニューが崩れたり画面の更新がおかしいことがある
- ディスクの性能はどうなんでしょう
- 長期テストはこれから
- 当初ネットワークがおかしかったのですが前述の/etc/init.d/vboxdrv setupで治りました
- 追記:時々vdrpでクライアントにつながらなくなる時があります。詳細はまだ不明
使用感など
今までvmwareを使っていましたが、無料でここまでできるのはかなり優秀ですね。WindowsXPのインストールも当然ながら全く問題なしでした。VRDPでの使用感も多少問題はあるものの悪くありません。
ただでさえ暑い夏にWindows専用のPCをつけっぱなしにしてたのですが、一台減らすことが出来ました笑。
実はM3A78-EMH-HDMIは正式にはPhoenomIIに非対応なのですが、 65Wのタイプなら何とか使えるようです。かれこれ2週間ほどつけっぱなしですが、CnQも含め全く問題無く動作しています。なんだかベンチすると遅くなるかもしれないようですが、Linuxで使っている限りあんまりわかりません。今後はUbuntuで電圧下げにチャレンジしてみる予定です。