Lineoの組み込み向けLinuxがわずか2.97秒で起動するとの記事があったのでメモ。
記事をちらちらっと読んでみると、どうもハイバネーションとそれに対応したWarp 2ブートローダとドライバを使って起動するとのこと。
atmarkのAlmadillo 500を使って上の数字を出したとのこと。
まあ、普通のブートとはちょっと異なる手法なのでこれがブートと呼べるかどうかはわかりませんし、組み込み用途の数十メガバイトレベルの小さなメモリとデバイス限定だからこそ出来る芸当でしょうが、それにしても速いですね。PCクラスのマシンだとメモリへのサスペンドでもこれだけ速くは復帰できませんね。X込みのようですがWMがtwmだったりとかなりイメージのサイズを絞っています。
組み込み機器の場合だと全体の起動時間が制約されることも多く、例えばウォーミングアップが必要な機器の場合だとブートローダでそういう部分だけ起動してみたり、かなりの努力を行っていたりします。
PCでも前にインテルの技術者が行ったように固定の機器だけを相手にする・コンフィグが容易に出来るような仕組みと、ハイバネに似た手法で初期メモリイメージを展開すれば今よりずっと高速に起動できるかもしれません。流行の高速SSDを使って200MB/Sで読み込めれば5秒で1GBのメインメモリが埋まりますしね。まあPCだとデバイスも多いしメモリも多いので2.97秒なんていうのは無理でしょうけど。。。
ともあれ、ほんとに3秒程度で起動するならばかなりの機器で有効ですね。例えばセンサーと小さなマイコンだけ動かしておいて、必要になったらメインプロセッサを起動するなんてことも十分実用的に出来そうです。