各所で非常に使い勝手がいいと評判のオンラインストレージのDropBoxのオープンベータが始まったので使ってみました。
このDropBoxのいい点はいくつかあり、
- 普通のファイルシステムと同じ使い勝手
- オフライン時にも使え、次回接続時に同期
- 差分を同期するためか、非常に高速
- リビジョン管理が行われておりwebからアクセス可能
- クロスプラットフォーム。Windows/Mac/Linuxのいずれでも使える。iPhoneからもwebで使える
- 無料ユーザは2GBまで利用可能。50GBの有料契約で月$9.99か年$99.99。
一応他にAppleのMobileMeのidisk, 自サーバでsshfsを使っているのですが、比べてみると、AppleのMobileMeはバックエンドが普通のwebdavなためクロスプラットフォームで使え接続性は結構いいのですが、速度が遅すぎて使い勝手が良くありません。
sshfsは容量の制限が無く、速度も自サーバの速度まで出せ、セキュリティ的にも自分でコントロールできるので安心です。が、基本的にオンライン使用なためネットワーク接続必須でオフラインで使用するためには手動で同期を行うか、スクリプトを書くかしないといけません。またアクセス時に少しタイムラグも発生します。
いずれも差分管理はしてくれません。DropBoxはローカルのフォルダとサーバの自動同期なため使っている間は全く普通のストレージ。自動で同期+Subversionなことをやってくれます。見た感じもちょうどTortoiseSvnのような感じ。同期が終わっているファイルには緑でチェックが入ります。
LinuxではUbuntu 8.04,7.10,Fedora用のdeb,rpmやリポジトリとソースコードが用意されており、簡単にインストール可能です。インストール後はDropboxサービス用のデーモンが走ってファイル同期を行うようです。Nautilusの画面で同期状況が確認できるほか、~/Dropbox/ 以下のファイルを普通に、たとえばテキストエディタで編集するだけでサーバとバックグラウンドで同期されます。ちょうどMacでidiskを使うような感じです。
Macでも~/Dropbox/以下に同期用のフォルダが出来ます。Finderの左のリストにDropboxというのが現れ、ここからもアクセス出来ます。ファイル操作は特になにも意識することなく行えます。当たり前ながら速度も全くローカルと同じで、MobileMeのサービスと似た感じですが、Dropboxの方が同期がかなり高速です。
信頼性や安全性に関してはサービス側を信頼するしかないのですが、バックエンドはamazon S3, 通信路はSSL, ファイルはAESで暗号化されているとのことで、まあまあOKかと。この使い勝手なら有料でも良いかもしれないと思わせられる出来です。AppleやMicrosoftの紐付きサービスでないのでOSに縛られることが少ないというのもいいところ。ということで個人的なファイルの同期にしばらく使い込んでみることにします。