mobilemeを使い始めると、ブックマークやらアドレス帳なんだかんだがお手軽にMac間やiPhoneで同期がとれて、なんだか拍子抜けするくらいに便利です。まあ有料サービスなのだから当然といえば当然ですが。
で、このmobileme(元.mac)の提供しているオンラインストレージidisk、これは他のサービスと違いwebdavを採用しているためOSを問わずアクセス可能です。
設定によるのですが、macからはローカルストレージにミラーを置き、定期的に同期を取るようになっており、競合は手動で解決するという感じです。そのためノートPCがオフラインでもアクセスできるのが良いところです。
で、これをLinux(Ubuntu Hardy)から使うためにとりあえず以下の4つを試してみました。
- firefoxからアクセス
- cadaverクライアント
- nautilusからgvfs経由で使う
- davfsでマウント
firefoxからアクセス
Linuxのfirefoxからのアクセスが拒否され悪評高いmobilemeですが、idiskは問題なく使えるようです。といってもこれはwebdavではなく普通にオンラインディスクのwebアプリのようです。
ブラウザに以下のURLをタイプ
https://idisk.mac.com/<username>
認証してくるのでユーザ名とパスワードを入力。 ファイル管理のページが出るので操作。余り深く突っ込んでいませんがアップロードとかも出来るようです。
cadaverクライアント
cadaverは昔ながらのftpライクなwebdavクライアントです。
cadaver https://idisk.me.com/<username> または https://idisk.mac.com
でパスワードとかを聞いてくるので入力。後はftpライクなコマンドが使用できます。
copyコマンドなんかはサーバ上でのファイルコピーなのでクライアントを経由せず高速です。
nautilusからgvfs経由で使う
nautilusというかgvfs経由でアクセス。対応しているソフトなら(geditとか)普通にファイルアクセス出来ます。ただしバグでwebdavはあるのにdavsでのアクセスがメニューから簡単には選択できないため以下のようにします。
- gnomeツールバーの[場所]->[サーバへ接続]
- ダイアログが出るので"サービスの種類"をカスタムに。
- 場所を"davs://idisk.me.com/<username>"
- ユーザ名とかパスワードを入れる
- これからも使うなら ”ブックマークを追加する"にチェックマーク
これでnautilusにidiskが開きます。ファイルをWクリックとかすると普通にアプリが開き、対応していればそのまま使えます。例えば特にテキストファイルなんかのような軽めのファイルではgeditで普通に編集できたりします。
/home/<user>/.gvfsにマウント先が見えますが、アクセス出来ない。なにか問題がありそうです。
davfsでマウント
やはり普通にマウントするのが一番。fusedavは使い物にならないようなのでdavfs2を入れます。
apt-get install davfs2
コマンドラインからは
sudo mount -t davfs https://idisk.me.com/<username> <mountpoint>
うまくいったら/etc/fstabに以下のような1行を追加
https://idisk.me.com/<username> <mountpoint> davfs rw,user,noauto 0 0
これをrsyncなんかでローカルにコピーしておいて、適当に書き戻せばなんちゃってmacのidiskもどきの出来上がりといった感じでしょうか。競合の解決はまた別な話になりますが。
MacとLinuxBox,EeePC等とファイル共有できました。sshfsと使い分けを思案中。どちらにも利点があり便利です。
以上。