少し前からサーバをATOMに変更しようかと迷っていたところなのですが興味を惹かれる記事がTOM's Hardwareに。
Athlon64 2000+ &AMD780GのシステムとATOM 230&945GCのシステムの消費電力に重点を置いた比較記事。他にCeleron220なんかとも比較していますね。
Athlon64 2000+は0.9Vの1Ghz駆動のCPUでこれ自体はTDP 8WとATOM 1.6Ghzの4Wより消費電力が高いのですが、チップセットも含めたシステム全体を見ると特に高負荷時の消費電力が少ないということです。また、性能面でもほとんどのテストで1-2割以上で、マザーボードの機能も上。という結果。
もともとCore系CPUが出る以前にはかなりIntelを圧倒していた優秀なAthlon64ベースで、安定性も問題ありませんし、ケースファンさえ回せばCPUはファンレスでもいけるレベルなようです。
ただ値段を見るとATOMのマザーはCPU込みで10,000~12,000円程度。Athlon64 2000+の場合はマザーと合計で20,000円程度と思われるので、全く同列には比較できませんね。値段的にはATOMの方がいい。
個人的には判官贔屓というか、Intel一色になってしまうと困るのは目に見えているので、AMDにはとても頑張って欲しいです。今は一般的なタスクにはCPU性能は飽和しつつあり、今後は省電力が重要なポイントですし、まだまだやれると思うのですが。
今後Intelが945なんていう世代遅れのChipsetを更新したらまたわかりませんが、いずれにせよトップ性能ではしばらく勝てないものの、省電力勝負ならなんとかなりそうな感じです。実際私もLinux BoxはAMD系でAMD780Gのドライバには少し泣かされ気味ですが、Rip/Encodeもこれでやっていて性能的/省電力的には大きな不満なしです。
Intel/AMD両者のためにも、我々ユーザのためにもちゃんと競争が行える状態であってほしいですね。
補足:ちなみに実はAthlon 64 X2の4850などの省電力バージョンはLEほどではないにせよかなりの低消費電力で、1GhzならIdleでやはり8W、負荷をかけても15W程度らしいです。もちろん2.5Ghzまで回してしまうとTDP Maxの45W食ってしまいますが、1Ghz固定で使えば上の低消費電力系の比較に混じってもやっていけるレベルです。 2coreということを考えれば十分いけてる気がします。