DVD Ripper/encoderのHandBrakeの0.9.2がリリースされてます。早速Linux(Ubuntu)にインストールして少しだけ試してみました。若干動作に問題もあったのでご注意。
今回の目玉はApple TV Take2対応なようですが、他にも0.9.1 で問題だったところが多く改善されているようです。MacOSが10.5のみのサポートというところがMacユーザの人には注意です。
いろいろ改良されているところで目を引くのは
- Apple TV向け?でオーディオのマルチトラックサポート
- インターレス解除フィルタ付のVBRが出来るようになった
- AC3のダイナミックレンジ圧縮
- 新しくより高速なx264のバージョンアップ
- 音声途切れへの対応改善
- DVDリードエラーへの対応改善
- 字幕途切れがなくなった
- 2パスでのクラッシュがなくなった
- その他いろいろ改善
最近HandBrakeはかなりよく使っていたのですが、時々ある字幕切れや2パスでたまに起こるクラッシュ、音声と効果音のダイナミックレンジあたりが気になっていたので、今回のバージョンは大歓迎です。
またLinux使いとしては、0.9.1で問題だったコンパイルエラーがなくなったのも、とてもうれしい改良です。早速Ubuntu 7.10のx86_64でコンパイルしましたが問題ありませんでした。
H.264への変換にとても時間がかかるのでx264のバージョンアップというのに期待したので、試しにPC向けとiPod touch向けにそれぞれ1チャプター分変換してみました。
- iPod touch向け2Pass -- x264
問題なく終わり、速度の差は0.9.1とほぼ同じ程度 - PC向け1Pass/2Pass -- x264
なんとPC向けのAVIファイルへの出力が途中で停止。0.9.1では問題なし
2PassでやってみるとPass1はいけますが、Pass2で同じ箇所で停止。
速度を見るだいたい0.9.1と同じ程度のようです。
同じパラメータでmp4ファイル出力にしたところ無事エンコードできました。 - PC向け2Pass -- ffmpeg
特に問題なし
ということで、H.264での速度アップはさほどでもなく、AVIファイル出力がおかしいという少し残念な結果となってしまいました。mp4ファイルに出力するのは問題なさそうなので、利用には注意が必要なようです。