正月休みといえば寝正月、DVDで映画を楽しむ機会も多いと思いますが、コマンドラインから簡単にDVDをバックアップして、出来ればその後ハンドリングしやすいようにエンコードなどをLinuxで簡単に行うためのメモ。
GUIのツールもわかりやすくていいのですが、リモートから使いやすかったり、何かと便利なのでLinuxらしくコマンドラインから。ディストリビューションはUbuntu 7.10です。(9.10以降もだいたい同じ)
まずはmedibuntuのリポジトリMedibuntu - Community Ubuntu Documentationを追加しておきます。(09/11/19追記)
- DVD backupを使って丸ごとバックアップ
dvdbackupはコマンドラインからサクッとDVDを丸ごとHDDにコピーするソフトです。エンコードなどの処理を行わないので高速です。
インストール
sudo apt-get install libdvdcss2
sudo apt-get install dvdbackup
使い方
dvdbackup -i /dev/hda -n DVDTITLE -M -o /media/dvdbackup/
以上で/media/dvdbackup/DVDTITLEというディレクトリが出来て内容が保存されます。
保存したディレクトリはvlcのファイルメニューからディレクトリ指定で開くとメニューも再生できます。
ただしdvdbackupはお手軽でいいのですが、機能が非常にシンプルでいろいろ細かいことは出来ません。その代わり完全に近いdvdのバックアップができます。
DVDに焼いたり、安いDVDに焼けるように片面2層のものを1層にしたり、メニューをいじったりしたい向きにはGUIのk9copyで。ただしk9copyのメニューや字幕の扱いにはバグがあるようであまりうまくありません。半固定で英語音声-日本語字幕とか日本語吹き替えのみなどといった設定で取り込むにはなんとか使えます。isoファイルにしてしまえば取扱いがいいのが利点です。
- HandBrakeを使って変換
HandBrakeは直接DVDからripping、aviやmp4に変換できて便利なツールですが、dvdbackupで作成したバックアップディレクトリを指定しても変換できます。携帯デバイス向けに変換したり、ファイルサーバにしておいて他のPCから再生しやすくなったりと何かと扱いやすくなります。
HandBrakeCLI -S 1900 -i /media/dvdbackup/DVDTITLE -o /media/movie/DVDTITLE.avi
shellファイルを作成すれば時間のかかるx264や2パス指定、形態デバイス向けに複数のコンテンツを一気にエンコードしたりするのにコマンドラインから扱えるのは非常に便利です。またTVシリーズを1話ごとに切り出したりなども一気に出来たりと便利です。
HandBrakeCLI -S 500 -c2-3 -e x264 -T -2 -i /media/dvdbackup/DVDTITLE -o /media/movie/DVDTITLE.avi
-z でプリセットのリストが出ますので-Z presetで安直に特定用途向けのファイルが作成出来ます(eg. HandBrakeCLI -z iPhone ...) (追記)
バックアップのディレクトリは容量を食うのでいらなくなったら消してしまえばいいと思いますが、当然ながら高画質で保存されるので何かと便利です。500GBのHDDが1万円を切る今としてはDVDを丸ごと取ってしまうのもありかもしれないと思います。
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