見落としていたのですがLenovoがSuSEエンタープライズデスクトップ プレインストールのThinkPad T61/R61を二月から販売するそうです。以前からLenovo(IBM)はSuSEでやっていたようですし、発売は去年から決まっていたようですが。
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面白いのはLenovo blogでの投票結果。見事に結果を無視した形でのSLED(SuSE Linux Enterprise Desktop)発売。投票なんて全く意味なさげですね。
現状、LinuxのデスクトップではUbuntuがトップを占めていると思います。本格的にLinuxデスクトップが普及するにはやはりメーカのプレインストールは大きな原動力です。人気や使いやすさといった点も含め、是非ユーザの声をくみ上げて欲しかったものです。
個人的にLinuxを含むOSSは壮大でSocialなGenetic Programmingだと思っていて、いろいろなディストリビューション、実験的ソフトやプロジェクトが沸いて消え淘汰されてこそ発展につながると思います。Ubuntu一色になるのもまた余り良いこととは思えません。
が、競合相手であるMicrosoft/Appleは優秀なエンジニアを多数抱え、人的にも経済的にも非常に大きなキャパを持っているわけで。MicrosoftがVistaで足踏みしている現在はとてもいいタイミングです。時がたてばいずれMSもWindows XPに匹敵する数年にわたって使いものになるレベルの製品をまとめてくるに違いありません。
アリが巨像を倒す感じにも似た今のLinuxのスタイルは"負けない戦"であり、ある意味時間がたてば必勝なモノではあろうかと思いますが、今立ち上がり始めているデスクトップは今後エコシステムがついてこないといけないのではと思ったりします。そのためは中心となるDistsが不可欠な要素となるのではと。現状Ubuntuはとても適していそうです。とても私観ながらサーバではRedHatが、デスクトップではUbuntuが芯でいいのではと。