Heclはjavaで書かれたモバイル機器向けのスクリプト言語です。言語の正式なリファレンスは読んでないですがぱっと見tclライクな少し癖はあるものの簡単な文法です。面白そうなのでメモ。
利点としてはインストール制限のきついSBM 705NK(N73)でもJ2MEな環境であれば動作し、javaアプリケーションとして端末にインストール可能な形に出来るところ、ユーザインターフェースも扱えるところなどです。
- Create a simple application with Hecl(*1)
- Jacek Wojciechowski's Forum Nokia Blog | Open source scripting for mobile phones (part 1)
- Javaで実装された独自仕様のスクリプト言語Hecl | エンタープライズ | マイコミジャーナル
- Hecl - The Mobile Scripting Language(本家)
インストールはsourceforgeからダウンロード。zipを展開したらHecl-20070803等というディレクトリが出来ます。中のjars/1.1/Hecl.jarとjars/1.1/Hecl.jedを端末にインストールします。実行するととりあえずサンプルのダイアログが走ることが確認できます。 Hecl.jarは50kb強と異常に小さいのが驚きです。
サンプルの実行やソースは*1のP2,P3を参考に。試しにShopListからjarとjedをダウンロードして実行。PINコードを入力すれば多少エラーが出るもののネットワークアクセスしてなにやらデータを取り出したっぽい。
javaで書かれているので、機能的に制限されてしまうし多少速度が遅いのは仕方がないですが、デバイスべったりでなければpython for s60よりお手軽にトイアプリケーションが書けるかもしれません。WTKのSDKをPCに入れるとLinux,Windows,MacOSなどOSを問わず実行、テストできるようです。
ちなみにアプリは付属のツールでスクリプトから変換して作成します。上のサンプルコード程度なら10kb程度とこれもまた異常に小さい。大きさの分、機能が少なそうですが、覚えやすいかも。なかなか面白そうです。