今回リリースのubuntu gutsyには色々追加されているものがあるようで、このubuntu-laptop-modeもその一つです。PCのHDDを停止させて消費電力を抑えバッテリーを長持ちさせるスクリプトです。関連しているもので、こちらは前からあるようですがlaptop-mode-toolsも面白そうなのでメモ。
ubuntu-laptop-mode
このubuntu-laptop-modeはhddをスピンダウンさせるための設定を行うスクリプトや設定ファイル類です。
インストール:ubuntu-laptop-mode<- クリックするとaptでインストールが始まります
設定:
cd /etc/default
sudo cp ubuntu-laptop-mode.default ubuntu-laptop-mode
sudo vi ubuntu-laptop-mode
...
使い方:
sudo ubuntu-laptop-mode start
これで設定した時間、キャッシュのメモリ量等に従ってハードディスクのアクセスを減らしスピンダウンする機会を増やしてくれます。ただし、ライトバックを遅延させたりするので電池の弱いマシンではおすすめ出来ません。
laptop-mode-tools
laptop-mode-toolsはUbuntuだけのものではありませんし、新しいものでもありません。ubuntu-laptop-modeで行うようなHDD停止+αをシステムワイドに行うスクリプト類です。
Ubuntuではデフォルトでは使用されるようになっていません。laptopによってはハングアップしてしまうそうですのでご注意下さい(thinkpadあたりがまずいそうです)
インストール:laptop-mode-tools<- クリックするとaptでインストールが始まります
設定:
- /etc/laptop-mode/laptop-mode.confを適当に編集
- IPW3945, IPW2200,IPW2100等パワーコントロールの出来る無線LANをお使いの方は/etc/laptop-mode/conf.d/wireless-ipw-power.confで値を0から5等に変更
- /etc/default/acpi-supportでENABLE_LAPTOP_MODE=trueとします。
再起動または/etc/init.d/laptop-mode startで有効になります。
副次的な利点として、ハードディスクの動作音が小さくなる。ということが上げられます。またSDカードスロットやUSBメモリを作業ディスクとして使うことでハードディスクの動作時間が減り、より効果があるかもしれません。
ご注意として、ubuntu-laptop-mode, laptop-mode-toolsいずれもハードディスクを停止させて消費電力を低減させるものです。そのためキャッシュからハードディスクへの書き込みを遅延させており、強制再起動や強制的な電源断等によって未書き込みのデータが壊れる可能性が高くなります。また利用状況によってはハードディスクのスピンアップ/ダウンの頻度が高まりドライブの寿命を縮めることになります。