今回のリリースほど話題に登っているLinuxリリースは少ないのでは。現在最も使われているデスクトップLinuxのUbuntu Linuxの新しいバージョン 7.10 Gutsy Gibbonがリリースされましたね。多くの技術系のブログで紹介されてて、改めて注目度の大きさを感じるところです。
- Ubuntu 7.10 Released, Delivering the Best of Open Source Software | Ubuntu
- ubuntu-7.10 -dvd-i386.isoのtorrent
やっと現実的にデスクトップとして一般ユーザにも使ってもらえるレベルになってきたと思われるLinuxデスクトップですが、その最有力候補。3Dデスクトップ, screenletなどのEyeCandyにも不足はありません。このUbuntuはほとんどのソフトをaptで一元的にインストール出来ることも大きな利点です。Windowsのようなアップデートに気づかずアプリの穴が開いたままなんて事態はあまりありません。なにより楽チンです。
インストールしてみた
早速ノートPCに新規インストール、それともう一台の既存の7.04をアップグレードしました。無事両方完了。7.10で動作し始めました。新規インストールはわりと速かったのですが、アップグレードはローカルリポジトリから行ったのでダウンロードは高速だったのですが、いろいろ訪ねてくるので3時間程度はたっぷりかかりました。
3Dデスクトップ関連
話題の3Dデスクトップは最初はOFF, エフェクトもOFFでした。[システム]=>[設定]=>[外観の設定]で有効になります。単にエフェクトをONにするだけでは3Dになりません。また対応したグラフィックカードが必要です。(nvidia, ati(amd) radeon, intelなど)。
3D関係で新規インストールでは問題なかった(というか少し古めの3D機能のないPC...)のですが、アップグレードでちょっとはまったのでメモ。以前にcompizやberylを使っていたときにXglサーバをインストールしたのですが、これを入れたままアップグレードしたところ、i915のノートでDirect Rendaringが有効にならず、3DデスクトップどころかWindowの動作全体が劇遅。
気づくのに時間がかかったのですが、xorg-xglを削除して再起動すると見事3Dデスクトップも快適に動作。ドライバはi810です。 なんだか描画が遅い方はチェックしてみては。ってこんなの私だけか。
[外観の設定]を有効にしただけでは見た目はかっこよくなりますが、3Dではなく2Dです。compizconfig-setting-managerを入れるとGUIで簡単にcompiz-fusionの動作を設定でき、無事3Dとなりました。
その他
他に若干設定というかインストールしたものとして、無線LANのPCMCIAカード BufferloのG54の認識が当初うまくいかなかったのですが、apt-get install bcm43xx-fwcutter でOK。無線LANがうまくいかない方はdmesg, /var/log/messages等でfirmware関係のエラーがないかご確認を。
またgnome+KDEで新規インストールしたのですが、日本語リソースが入っていなかったのでkde-i18n-ja, language-pack-kde-ja, language-pack-kde-ja-baseを入れるとOKになり、gnomeと切り替えて使えるようになりました。
軽く使ってみた感想
全体にいい感じで動作しています。まだ使い込んではいませんが、さすがにWindows XPやMacOS Xと比べられるデスクトップなかなかまとまっていそうです。ちなみにに海外のブログではうちの母親、うちの嫁が使ってる的な話題が何故か人気っぽいですね。
ざくっと使った限り、現時点で最新とは言わないまでも、ほとんど最新バージョンで、うまくパッケージングされているようです。それぞれのソフトがあちこち改良されていますが、無線LANの設定でWPAがネットワークマネージャから設定できるようになったのが個人的にうれしいかも。