- Linux.com :: GNU/Linux distro for women? Why not?
- Linux.com :: Linux distro for women? Thanks, but no thanks
日本でもそうですが、女性は子供の頃からGeekな分野、日本的に言うとオタクですが、から抑圧されて育っています。日本なら女はおしとやかにしろ、3歩下がってついて来いなどという社会的な風潮です。また仕事をバリバリこなす女性は男性から疎まれ結婚を逃したりするのではといった悪イメージがついてきます。
最近ではアニメや漫画オタクな女性はオープンになってきていますが、コンピュータやテクノロジー関係のオタクな女性は稀です。 Thanks, but no thanksなTinaさんによると女性はIT関連で20-30%ほどのマイノリティーであるとのこと。私の見る限り日本では10%-20%程度なのではないでしょうか?
しかし、私見ですが、IT関連のみならず、家庭で使うWebブラウザ、メールクライアント、オンラインショッピングなどのクライアントとしてLiunxは十分な機能と使い勝手を持ちつつあります。これも社会的?な話ではありますが、いまだにオンラインではWindowsでないと出来ないことは数多くあり、いらいらさせられますが、年を追うごとに減っていますよね。Webに関して言えばFirefoxとFlashがクロスプラットフォームでシェアが高いのが非常に有効に働いていて、WindowsのFirefoxに対応していればほぼLinuxでも問題なく使えることがほとんどです。
ITな女性はすぐには増えることは難しいと思いますが、Linuxは一般家庭で使う分にはさほど問題がないレベルになってきているといえるのではないでしょうか。現状でもちょっとトラブルが発生したら全ての女性が自力でWindowsを復旧できるわけではありません。Linuxだって同じことです。 一般ユースが増えることで、メーカサポートの向上、教育、ビジネス、その他あらゆる分野に関して好影響を与えることは間違いありません。なにせ人口の半分は女性。強力なユーザベースですよね。
Linuxの使い勝手や誤解について丁度いい記事がここに。
- Five Common Misconceptions About Linux | MI-80
ざくっと以下の5つの誤解に詳しく反論している記事。まあまだまだこんな話が出るようではダメなんだなと思わせられましたし、ちょっと納得出来ないものもありますが、結構良くまとまってる感じです。 - Linuxは時代遅れ -- ではない。進んでいることも結構あるよ
- Linuxは使いにくいか? -- そうでもない。最近は結構いいよ
- Linuxは他との互換性がないか? -- これも違う。結構良くなってるよ
(注: 個人的にはWindowsが他との互換性がないと思ってるのですが) - Linuxは企業向けではない/誰も使っていない -- いや公的機関とかぼちぼち使ってるよ
- Linuxはプロによって開発/サポートされてない -- いや、してるって。
で、古ぼけた脳みそで女性向けディストリビューションというのはどういうのだろうと考えると、ぱっと思いつくのは女性向けのアプリの拡充や男性好みのルックアンドフィールを改善することがまず先決だろうか。社会的云々別にしても女性と男性では感性がやはり異なる。彼女達のカレンダーや予定帳一つにしてもとてもカラフルで我々男にはわからない楽しみが彼女達にはあるわけで。現状のLinuxは壁紙やデザイン、使い勝手なんかやはり男性向けであることは間違いない感じ。
上の2つLinux.comの議論で女性側からNo Thanks!といわれちゃっていますが、実際には今は男性がほとんどな所を女性にも使ってもらえないか?というアプローチなワケです。どうしたらいいんだろうか?と。
これだけGeekな人間のニーズを満たしてきたLinux、ユーザビリティについても結構小うるさい人が多い。カスタマイズ範囲はかなり広いのできっと納得してもらえるレベルのものが作れそうなんですよね。(この発想が既に男なんだろうか)
こういうとやはり偏見な感じもしますが女性の感性は素晴らしい。Ubuntuあたりをベースに女性のディレクタやデザイナがプロデュースしたりパブリックなコメントや投票で、まずはとっつきのいい見た目やユーザビリティを改善してもらえたら、いや、せめて意見がもらえたら、女性のみならず、我々男性や子供にもアピールできる素晴らしいものが出来ると思うのですが。
いや、最大の問題はLinux Geekな人間に、女性を引っ張ってくる力があるかどうか なのかも。