新しいASUSのハイエンドマザーボードP5E3 DeluxにLinux, Firefox, Skype等のデスクトップが入っていて、HDDからOSを起動せずにWebブラウズやIP電話で通話が出来てしまうそうです。詳しいレビューやスクリーンショットは以下のところに。
上の記事は8ページと力が入っており、2ページ以降にLinuxデスクトップぽいスクリーンショットがあります。DeviceVM社のSplashTopというモノを使っており、少し驚くことにLinuxが5秒で起動するとのこと。gtkベースな模様。斜め読みしただけなんですがgtkfbとか使ってるんでしょうかね。
以前もASUSは別なマザーボード(Cube)でLinuxを採用していたり、カシオのFiva等でもLinuxがROMに入っていたことがありますが、今回のものはFirefox, Skype, ネットワーク機能が使え、ブックマークなどの保存も出来るようです。またBIOSのアップデートやなんかのマザーボード関連のユーティリティが動作するようで、DOSのフロッピーやWindowsがなくてもBIOSアップデートが出来るようです。
しかし、前からこういうサブセットなROMのLinuxって、どういう時に使うのかっていうのが疑問に思っていたのですが、Firefoxが使えるならGmail見たりも出来ますし意外に使えるかも。
ここのところのFlashの値下がりはすさまじく、2GBのMicro SDカードが三千円、1GBなら千円台で買える時代です。今後もさらに大容量化、低価格化が進むようですから、もっと高機能なフルセットのLinuxを乗せることくらいそう難しくはなさそうです。
ところでP5E3 Dexluxは新しいIntelのチップセットX38とDDR3をサポートするハイエンド品。$360もするマザーボードです。国内ではおそらく5万円くらいするかもしれません。
えらい重装備なマザーなので、こんなのが必要な人は限られていると思いますが、今後普及価格のマザーにも同じROMが搭載されると、LinuxやBSDな方もBIOSのアップデートやなんかで困ることはなくなりますね。
まとめるとASUSのこのROM、Express Gateという名前で、CE(CoreEngine--BIOS内ではしるRToSみないなものらしい), VAE(Virtual Applience Environment-- 高度に最適化されたLinuxを走らせる環境?)とわかれていると。SplashTopはVAEの部分。将来的にエンドユーザが他のものと置き換えたり、パッケージを追加出来るようにするとか言う話の様です。
Linuxとかブラウザを入れると当然セキュリティホールやなんだかんだとアップデートの必要性が出てきますし、独自にアプリを足したり引いたり、Flash容量さえ許せばフルセットなLinuxを起動したりと面白いことが出来るかもしれません。
またこの技術のネタはASUSの低価格ノートEee PC向けの技術開発から出てきたとのこと。これがちゃんと使えるならHDDは単にデータ置き場なマシンを作れるかもしれませんね。On Boardなフラッシュメモリが新たにPCのデバイスの一つとして定着すれば楽しそうです。