iPhone, 新iPod, iPod touchなど立て続けに魅力的で話題になるような製品を発表しているAppleですが、最近ちょっと気になることが。
iPhoneはもとより既にiPod touchもアンロック(How to Jailbreak the iPod touch)されてしまってますが、少し前のiPodから実はiPod LinuxもRockboxも走らないのですよね。どうもファームウェアが暗号化されているようで、対応の予定はなさそうなことがそれぞれのサイトに書いてあります。
iPhone/iPod touchも公式には次のアップデート?で自由にソフトをインストールできなくするとのことです。もちろんイタチゴッコにはなるでしょうが、強力な暗号化は結構有効です。やり方次第でハードウェアをいじったりデバッガのお世話にならないと手も足も出ない可能性もあります。
iPhoneはある程度仕方がない気もしますが、他の製品については別にサードパーティのアプリをインストールされようがファームの入れ替えをされようが大きな問題があるわけではなさそうですし(セキュリティホールやDRM的に問題にはなりえるか)、ネイティブアプリを作ったり、Linuxを走らせたり、ちょっとばかり音のいいファームに入れ替える自由くらい残しておいて欲しいものです。
で、とどめ的に見つけたのが
長文ですが、一番重要な点としては、最新のiPodにおいて、全くファームウェアの改ざんやDRM外しとは関係なく、データベースにチェックサムを追加して、3rdパーティ製品がシンクロできなくしてしまったとのことです。Linuxのamarokなんかから使えなくなったわけですね。
今までもAppleは3rdパーティの製品をあんまり好きではなくて、なんていうか、小うるさいハエみたいな扱いをしてきた経緯があります。今までiPod向けのサードパーティ製品はかなり多く発売されていますが、サードパーティ製のDocとかは動かなくなっているようです。
一時はつぶれるとか買収されてしまうかもとかいう噂まで立つほど低迷していた頃から見て、iPodでリーズナブルなDRMとかDRMフリー等を進めて、せっかくいい感じなのに、ここにきて再び昔のような囲い込み戦略を強化するのは理解できません。別にクローズド戦略をとらなくても十分にシェアを確保できてると思うのですが。
まあ大多数の人にはあんまり関係ない話かもしれません。iPod touchとかiPhoneは魅力的なデバイスなんで多分買っちゃうと思いますが、少しづつ醒めつつあるのは私だけでしょうかね。
別にiPodLinuxが使いたいわけでもamarokを使いたいわけでもありませんが、最近のAppleの動きに良くない感じを受けます。MacでLinuxのシェアを食っても知れてますし、潰しあってもあんまり得るところはないでしょう。プロプライエタリでもサポートなしでもいいからLinux版のiTunesくらい出してくれよAppleさん。このままクローズド路線を突っ走るならいずれ別なものを買うんじゃないかなと思いつつ。
追記:早速新しいiPodのデータベースのhashは解かれたようですね。amarokにサポートが入るようです。新しいiPod向けiPod Linuxのファームの暗号を解く努力は行われているようですが、まだ時間がかかるようです。