RedhatのFedoraプロジェクトのLinuxディストリビューションの最新リリースFedora 7がリリースされましたね。新しいもの好きでインストールマニアな私としては早速torrentでダウンロード中です。
今回からリリースされるメディア(Spinと呼ばれている)が増え
- i386とx86_64それぞれの汎用インストールDVD (2種類)
- GnomeとKDE x i686とx86_64のデスクトップ向けLiveCD (4種類)
- PowerPC用汎用インストールDVD(1種類)
の合計7種類がリリースされています。とりあえずVMwareで一番お試ししやすそうなi686 LiveCDを試してみました。VMwareで起動したところ、仮想CDでも結構重くHDDへのインストールは必要そうです。
今回のFedora7ではリポジトリが統一されて名前から'Core'がなくなりました。テーマが新しくなったり、Firefox2、Gnome2.18、SCIMの改良など全体に最新のソフトウェアが採用されておりいい感じです。リリースサマリから少し目を惹かれた点としては
- DynamicTickの採用。リンク先を見てみると、Linuxカーネル内の時間管理で、jiffiesのいい加減な管理からまじめにクロック管理を行うパッチらしい。まだ完全ではないが必要な時以外はtickで起きずに寝ているということができるとのこと。組込み屋には当たり前の機能だが省電力に有効。
- noveau オープンソースのnVidiaグラフィックカード向け3Dドライバ。これはデフォルトではONになっていない。フィードバック期待だそうである。
- yumの劇的な高速化。まだ未チェックですが、これが本当ならかなりうれしいかも。
- Linux kernel 2.6.21 採用。KVM、VMIなど仮想化回りの強化。今のところVMIはVMwareWordstation 6でしか使えないがかなり高速化される予感。
ということで、まあ順当なアップデートリリースといった感じでしょうか。
リリースサイクルが半年と短く、長期の企業によるサポートも受けられないということでサーバへの採用は不適なFedora Linuxですが、デスクトップでもUbuntuの猛追を受けて、立場が微妙になってきています。デスクトップへの注力を発表しているRedhatですが、選択肢は多い方がいいので、居場所がなくならないよう頑張ってほしいものです。
単にエンタープライズ版の実験場所なだけではユーザ離れが起こるのは必至ですからね。僕も最近ではデスクトップLinuxは主にUbuntuですが、長年使い慣れたRedhat/Fedora系Linuxも捨てがたく両方使っています。パッケージングの壁を越えてFedoraとUbuntuが手を組んだりできないものですかねえ。