恒例の風物詩、携帯電話の夏モデルが発表になったようです。下のリンクはCNETの関連まとめ記事。
今回も各社かなりキアイを入れて発表しているようで、携帯電話産業がまだまだ今のモデルで儲けていくつもりであることが伺えます。携帯電話もいずれ現行の従量制料金モデルから固定電話のような安価~固定料金への転換が行われるでしょうが、残念ながら当分先のようです。
現行の携帯では"ワンセグ","音楽再生","インターネット","カメラ"あたりが主な要素でしょう。いずれも他のガジェットから機能を取り込んで若い世代のオモチャとして高機能になっています。主なヘビーユーザが10~20代中心ということで、これは仕方がないと思うのですが、今の携帯世代が年とともに20~30代にシフトする頃にはもっと多様な用途が増えていきそうです。
今のインターネットありきな世界しか知らない世代と同様、携帯ありき世代に対し、さらに次のなにかが近い将来出てきそうです。残念ながら私には想像できませぬ。
一ついえるのはインターネットとのカラミが最重要な点。現在でも携帯電話のインターネットは制限された仕様の上でかなり独自の世界を築いています。私もそれなりに使っていますし、ものによっては非常にマッチしていて便利なのですが、旧世代の人間なのか、PCに慣れすぎているのか中途半端感は否めないんですよね。
だからといって次にくるのは今のWindows Mobile的スマートフォンの延長では決してないでしょう。目先は少し違いますが基本的にPCの延長線。とってもレガシーだからです。確かに今回のソフトバンクの二機種は惹かれますが、なんだか踏み切れません。
私的にはかつてのPalmのようにぐぐっと惹かれるPDAを期待してはいますが、なんだかすこしづつ欲しいものが変わりつつあります。単なるPDAや高機能なPCライクなモノではなく、どっちかというとFirefoxのような機能が高いブラウザを携帯向けにアレンジしたものが完全に統合された携帯が欲しいですね。というよりブラウザの中に携帯があるようなイメージか。わがままですがローカルでもデータが使えて欲しい。
ないものねだりしてもしかたないですが、現時点で一番近いのはFlashでしょうか。アプリよりブラウザと統合されているし、アニメーションを含む綺麗な画面が作れますし、ユーザインターフェースもそこそこ豊富。新しいFlash lite 2.0が搭載されると相当実用的なものが作れそうです。個人的にFlashでPDAライクなアプリやPC向けWebアプリとのマッシュアップ・GWアプリを作ってみたいところです。
なにげに今回の新製品で目を惹くのはAUの新機種。最前面に押してはいないので目立ちませんがオープンアプリプレイヤーとしてJavaが復活しFlash Lite 2.0を搭載。スマートフォンこそ出していないものの何気にいいところをついてきたような気がします。と、まあこんな発想自体もレガシーなんでしょうね。想像も出来ないような楽しいモノがもっとたくさん携帯キャリア主導ではなく3partyからでてくることを楽しみにしてます。またキャリアにはその地盤をうまく舵取りしていってくれたらとお願いします。