« 噂のBaiduとNaverのクローラはwikiがお好き | メイン | DrupalのUbuntu 7.04 feistyへのインストールと日本語化メモ »

Docomo2.0? 良くわからなくて正解

最近TV CMをはじめとしてあちこちで"Docomo 2.0"なるキャッチコピーを見かけることが増えていますよね。"そろそろ反撃してもいいですか?"だそうである。

しかし、 こう言ってはなんですが、なんだか良くわからない、なにそれという人がほとんどでしょう。
いや、そこまでも思わないかもしれない。毎年恒例の行事である。
ああ、また新しい携帯がでるんだなーくらいの感じでしょうか。

ティーザー広告(思わせぶりなやつ)かと思いきや、既に2番号使用可能とかの情報が既報として報道されています。もっと別な隠し玉が用意されているのかもしれませんが、 基本的に今の携帯の枠を大きくはみ出るようなサービスは携帯電話というモノの性格上難しそうです。 

MNPでぼろ負けしたDocomo(FOMA)の"反撃"ということのようです。既に今の携帯電話は素晴らしい機能を満載しています。そのけん引役としてやってきたににも関わらず、ネガティブなイメージ部分の大半もまた何年にもわたってほかならぬDocomo自身が築いてきたものです。

複雑な価格体系、高価な通話料とパケット通信料、FOMAに関して言うならば狭い通話エリア、MOVAのひどい音質。独りよがりな機能追加と出来そうで出来ない機能制限。使いにくいメニュー体系。中途半端なメールとインターネット環境。

かのTim O'Reilly によるとWeb 2.0とはざっくりいうとユーザ参加とリッチなUIを持つWebのことを指します。認知度が上がって最近ではなにやら新しいモノに2.0とつけるのが流行っています。(アンチテーゼとしてBinary 2.0なんてのもありましたね笑)

  しかしながらDocomo2.0とはやってしまった感が強い。ブログやインターネットに反響があるであろうということも考えていたでしょうし、まさに狙い通り。あちこちで言及されており注目度はかなり高い。TV CMも有名人満載でイメージ広告としてはなかなかいい。のだが。。。どっちかというと失笑交じりのネガティブな反響しか見つけることが出来ません。

それはWeb2.0と呼ばれるものが確かにWebの使い方を進歩させたのに対し、革新的な携帯電話などというものが、現在の手ごまとしてない(だろう)にもかかわらずのこの広告に反発しているに他ならない。このままでは、 自爆広告2.0か?と思わざるを得ないところ。

一旦ついてしまったFOMAのBADイメージはそう簡単に払拭は出来ないでしょう。いっそFOMAというブランド名を捨てるのもありである。 基本的な機能を充実させる。都市部だけではなく地方やビル内、移動中や新幹線での接続性の向上。パケット定額の価格を下げる。中途半端な仕様の是正。ワンセグと音楽機能の強化。個人的には3rd party参入の敷居を下げるなどなど。

反撃していいですか?という言葉。下手に出つつかなり高飛車です。そんなお上目線から顧客本位への転換が一番必要なのではないか?顧客満足度No.1を標榜するAUに比べ顧客という視点がぬけているこの広告。ワケわからなくて当然なのではないだろうか。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.browncat.org/cgi-bin/mt/mt-tb-abc.cgi/313


この一覧は、次のエントリーを参照しています: Docomo2.0? 良くわからなくて正解:

» たまには気が合うこともある、大前研一のDoCoMo2.0批判(デモなんかピンとずれてるけど) 送信元 Mac、ロック、野球etc。。。様々な事ども。
大前研一が自身のWebでドコモの戦略を批判している。大前研一「ニュースの視点」WEB:KON162 トヨタの“謙虚さ”とDoCoMoの“傲慢さ”から見... [詳しくはこちら]

コメントを投稿

(お書きになったコメントはすぐには表示されません。ご了承ください。)


About

2007年05月17日 21:09に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「噂のBaiduとNaverのクローラはwikiがお好き」です。

次の投稿は「DrupalのUbuntu 7.04 feistyへのインストールと日本語化メモ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

           

カテゴリー

Powered by
Movable Type 3.36

Twitter


最近のエントリー

デル株式会社ads

注目エントリー