Engadgetで知ったのですが、Palm、Linuxベースの独自OS開発を発表 - Engadget Japaneseだそうです。
Palm社がACCESS社のALPとは別なLinuxベースの独自OSで携帯電話やPalmを作るという話で、登場は年内とのことです。GarnetOSをライセンスしてもらい従来のPalmOSとの互換性を確保するとのことです。なんというかPalmとPalmOSが完全に分離した印象がますます強くなり感慨深いものがあります。
Linuxのいいところ
さてPalmのようなPDAライクなデバイスに対するLinuxの利点としてはやはりスケーラビリティがPalmOSなどと比べ非常に高い点があります。元のPalmOSはClassic Macのアーキテクチャに似た実メモリOSで、マルチタスク、メモリ保護、スケーラビリティ、性能全てにおいて問題がありました。それを補って余りある魅力とデザイン方針で一世を風靡することになったのですが、時代の要求についていけなくなって廃れたことはご存知のとおり。
Linuxはかつて私もSigmarionなどに入れて使っていましたが、当時のプロセッサやグラフィック、メモリなど全てにおいて貧弱で、またLinux自体も当時はリアルタイム性が低く、決して快適とはいえないものでした。
しかし現在はプロセッサの能力もそこそこ高まり、メモリも増え、少し前のPC並(とはいいすぎか)の性能となっています。またLinuxもカーネル2.6となって性能が向上しており、まだ十分ではないとはいえリアルタイム性を高める機能も増えてきています。先日のMontaVistaの発表のカーネルでは5usの遅延時間で動作するとのこと。以前より独自の拡張を行ったRT-Linuxなどもそれに匹敵する性能を持っていました。
そろそろLinuxが本格的にSmartPhoneのベースとなるのにいい時期ではないでしょうか?確かに既に国内の携帯電話(NとかP)に採用されていますが、SimbianOSと比べた明確なアドバンテージはユーザには見えません。
これからの希望みたいなもの
これからの携帯は普及率が高まったことによる新規の買い替え需要が低下することもあり、消費し続けるモノではなく、使い込むモノとして位置づけが高まると思われます。そのときには今のようなレガシーな機能を持ち続け不細工なインテグレーションの現在の携帯電話より、もっとオープンでスケーラビリティが高いスマートフォンのようなアプローチのデバイスへの要求がより高まるのではないでしょうか。
WindowsMobileの機種は僕には余り魅力的に見えません。それは結局レガシーなWindowsクローズドだからです。その点iPhoneは素晴らしいように見えますが、ここはかつてのPDAの雄、Palm+Linuxに是非期待したいものです。
(といいつつ、実はFlashLite 2.0がダークホースというか、最強なのかもなどと考えてたりして。。。)