少し驚いたのですが、組み込みOS最大手のWindRiver社がRTLinuxをFSMLabsから買収したようです。
WindRiver社はVxWorksというリアルタイムOSと開発環境を作成・販売している会社で、組み込み関連の仕事をしている方は一度は耳にしたことがある・使ったことがあると思います。
WindRiver社の販売するVxWorksは20年くらい前からハイエンドの制御システムをターゲットに開発されており、当時高価だったネットワーク機能が実用的に使えるなど高機能でかつコアは軽量で高速なRTOSです。リアルタイムAPIがすっきりしており、Posix風(現在はPosix準拠)の関数も使え、C言語ライクなコマンドラインのShellを装備するなどの特徴を持ちます。同社はここ数年はLinuxにも力を入れており、eclipseベースの開発環境を提供しています。
RTLinuxはリアルタイムカーネルの上にLinuxを動作させてリアルタイム機能を実現するもので、かなり高性能な応答性能を出すようです。GPL版も公開されていました。
最近は仕事ではVxWorksから疎遠になっているので最新情報はないんですが、個人的にVxWorksのAPIが好きなので、この上にLinuxカーネルを動作させてくれたら一番うれしい組み合わせなんですが。
VxWorksがオープンソースになったらもっうとれしいかも。
今回とは少し違うかもしれませんが、以前にBSDI社を買って結果的にあまりうまくいかなかったようなので、今回はうまくやって欲しいです。