everrexという日本では余り馴染みのないPCメーカがUbuntuベースのデスクトップPCを$199で発売したそうです。wal-martで購入できる模様。名称はEverex gPC TC2502。
値段の安さとUbuntuベースのカスタムデスクトップを搭載しているというのにちょっと興味が。
スペックは
- 1.5GhzのVIA C7
- 512MBのメインメモリ
- 80GBのハードディスク
- ミニタワーケース
ということなので、イマドキの日本国内で売られているノートPCにも劣る程度の性能しかないようですが、価格が安価なのとVIAチップということで省電力ではないかということがちょっと惹かれますね。
コンセプトがGoogleのアプリケーションを動かすに十分な性能と機能のPC、という割り切りがほんとにいいのか?と思う反面なんとなく斬新。ベースはUbuntuで Enlightmentをデスクトップに使っているようで、見た目も悪くない感じです。
このディストリビューションはgOSというもので、サイト自体にはまだほとんど情報らしき情報がありませんね。インターネット経由のアプリケーションやWebアプリが使いやすく出来ているようです。Downloadリンクを開いたらBitTorrentでisoイメージを開こうとします。
PC自体は決して性能は高くないので、激しい用途には向かないと思いますが、Webブラウズ、メール、動画や音楽視聴程度の用途なら十分こなしてくれそうです。
また、ハードディスクを2.5inchに入れ替えて、OSをサーバ系のOSに入れ替えれば自宅サーバや家庭内サーバにも十分使えそうです。VIAのCPUを使用した省スペースなPCってスペックの割りに意外に高価なのですが、これなら多少スペースは食うものの$199という値段でOKな感じです。
最近Linux採用の端末が活発でいいですね。DellやHPのLinuxプリインストールをはじめとして、 既に売り切れ店が出ているといかいう噂のASUSのEee PC(Expansisで4G版が4.8万程度の値札がついていた)、OLPC、個人的に惹かれているNokiaのインターネットタブレット N800/N810、噂のGoogle PhoneなどLinuxが一般ユーザ向け製品に採用されることが増えて、しかも評価がよさげなのがいいですね。
このgPC程度のスペックでも家庭内で使うためのローエンドなデスクトップで的を絞れば十分実用的に使えそうなわけで、一般家庭で必要なタスクにおいて'まあこれでも十分かな'的なユーザが増えることが、結構いいことなのかもしれません。