WindowsやMac, Linux上でLinuxのネイティブバイナリを実行出来るオープンソースのLINAというソフト。少しおもしろそうなのでメモ。このソフトはOSの上に薄い仮想レイヤーを設けてネイティブOSのルックアンドフィールでLinuxバイナリを走らせることが出来るもの。
サポートされるOSは"Windows XP, Windows Vista, Windows 2003, Mac OSX, Fedora 7, OpenSUSE 10.2, and Ubuntu 7.04" とあります。Linux上でLinuxのバイナリが走るのは当たり前のような気もしますが。
開発者は通常のLinuxツールを用いてソースコードを開発・コンパイル出来、アプリの実行時にもLINAは表に出ることなく、あたかもネイティブアプリのように実行出来るそうな。
FAQによると、コマンドラインとWebアプリはそのまんま動作、GUIはLINAのライブラリをリンクしたものが走るということでCygwinとは異なるアプローチのようです。Linuxをモデルにバイナリ互換の実行環境を作った感じですね。
コマンドラインがそのまま走るということはCygwin代わりに使って、マルチプラットフォームな開発環境なんかがワンバイナリで作れるとか、組込みのベンダーなんかに便利そうな感じですね。