マルチプラットフォームで使いやすい動画のエンコードソフトHandBrakeがやっとバージョンアップしましたね。リリース予定は12月だったようですが、新年のお年玉という感じでしょうか。
ダウンロードは本家からできますが、Ubuntuの場合はppaのページに10.10, 10.04, 9.10向けバイナリが用意されています。
- HandBrake Releases : John Stebbins
- sudo add-apt-repository ppa:stebbins/handbrake-releases
- 同じstebbinsさんのところのhandbrake-snapshotを使っている場合はそちらをsourceから外しapt-get remove handbrake-cli handbrake-gtkでアンインストールしてから
apt-get update && apt-get install handbrake-cli handbrake-gtkで。
個人的に興味のある主なバージョンアップ点は(本家forumのアナウンス)
- ブルーレイのサポート(暗号化していないもの)
- x264, ffmpegのバージョンアップ
- プリセットの更新(iPadやAppleTV2などを含む)
- 多くのバグ修正と改善
- DVDのmain featureの検出の改善
- オーディオのDownmixの改善
- 秒単位の範囲指定でのエンコード
- PFR(最大フレームレート指定でVFR)
- その他GUIの改善多数
ということで全体にかなり改善されています。
CLIですが多くのソースが"--mainfeature -N jpn --subtitle-burn"で英語のものならば自動的に英語字幕でエンコードできます。もちろん日本語のものは字幕なしになります。x264やffmpegがバージョンアップしているので画質の向上も期待できます。
しばらく前からsvnバージョンを使っていたのですが、プリセットでAppleTV 2やiPadやiPhone 4が増えているのは便利です。ただ新しいプリセットでは"-q20"のワンパスエンコードがデフォルトになっていますが画質にこだわる方は-q16〜18程度かもっと低い値、もしくは2000k以上の2passを指定した方がいいと思います。
問題点としてはたまに字幕のタイミングがずれたり短くなったりするバグがあるかもしれません。
ということで、開発陣の方々に(日本語は読めないと思いますが )感謝。