XilinxのFPGA向け開発ツールISE 10.1のソフト開発ツールEDKでsubversionを使うのに時間食ったのでメモ。EDKはeclipseベースでppc, microblaze向けのクロス環境です。
正直Xilix社の開発ツールは(当たり前かもですが)ハード開発よりなパッケージ構成でソフト開発側から見るととても使い勝手の悪い構成なのですが、他に選択肢もないので仕方ありません。
で、EDK付属のeclipse環境は今時3.1.2ベースの相当古い環境でsubversion(subclipse) を使うのにちょっと手順と注意があるということでメモ。一応環境はwindowsですがLinux版でも基本は同じと思われます。
インストール手順
- ISE, EDKは普通にインストール済みとします
- EDKのeclipseを起動
- [Help]->[Software Updates]で"Find and Install"
- "Search for new features to install"で[Next]
- [New Remote Site]で名前適当なURL:http://subclipse.tigris.org/update_1.0.x
- Eclipse update siteもチェック
- まずはEclipse.org update siteから"Eclipse 3.1.2"で"Eclipse RCP Plugin..."だけチェックしてアップデート
- 終わったらeclipse再起動してもう一度サーチ
- Search Resultで"Show the latest version of a features only"のチェックを外す
これでSubclipse 1.0.6が出てくるのでこれを入れる1.2系はeclipse 3.2以上が必要らしくインストール出来ないぽい - eclipseを再起動
これでまずはインストールは終了。
次に設定など。そのままではJava HLでもSVNKitでもsshサーバにつながらないので何とかする。
- eclipseは終了しておく
- Tortoise SVNをインストール
- システムのプロパティから"詳細設定"で[環境変数]を開く
- ユーザ環境変数にSVN_ SSHを[新規]で作成
内容は"C:¥¥Program Files¥¥TortoiseSVN¥¥bin¥TortoisePlink.exe
- eclipse起動
- [Window]>[Open Persepective]で[Other]を開いて"SVNリポジトリ・エクスプローラ"
- svn+sshでリポジトリを開いて、後は普通に使う
注意
新しいTortoise SVNとsubclipseではローカルのファイル形式が異なるようで、一度TortoiseSVNでリポジトリをいじるとsubclipse側でエラーが出て扱えなくなってしまう。回避策は未調査。
以上です。
正直Xilinxのソフト開発ツールは出来がいまいちです。ハードのプロジェクト中心に構成されており、なにかとISEやXPSを起動しないと駄目だったり。
eclipseが古い、cygwinにperlすら入っていない、付属しているペリフェラルのライブラリもサンプルコードもブートローダもコードは汚いし使い勝手も悪い。比較するとAltera社のツールの方がかなり上。
文句言いましたがFPGA的にはいいと思うのでもう少し頑張って下さい。